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8月26日

りんちゃん、こんにちは

日記書いてくれて嬉しいです。よく寝て食べて、無理しないでね。夏休みだね。友達と過ごすかけがえのない時間を思いっきり楽しんでください。

お笑いの舞台お疲れ様でした。すごく勇気のいるチャレンジだったと思います。どんどん経験を積んで着実に成長しているよね!すごくいい思い出になると思うし、いつかきっと思わぬところで自分を助けてもくれるはずですよ。

プリクラは数えるくらいしか撮ったことがないし、それも手元に残っていないので残念ですが、今後もなんだかんだ撮る機会はあると思うからポーズを考えておきたいです。
今ほしい服は、ダメージジーンズです。一本気に入って履いていたものがあったのですが、穴が広がりすぎて使えなくなってしまったのでストックがないからです。


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最近は暑くてさっぱりしたものを食べがちです。鶏舎の冷やしネギそばをまた食べたくなって家で作ってみました。ごまだれの冷やし中華に炒めた挽肉を入れて長ネギを切って味付けしました。塩と胡麻油とコチュジャンを入れるとネギから水分が出て、一本まるまる食べてしまいました。ちょっと味が濃くなってしまったので、今度はあっさりめでリベンジしたいです。

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これは漬けサーモン丼です。サーモンを切ってめんつゆとおろし生姜と胡麻油に漬けて少し寝かせ、刻んだ大葉と白胡麻をかけて食べました。簡単にできて大好きなサーモンを存分に楽しめたのでとても満足です。

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これは最近ハマっているセブンのカップサラダです。麺とかお米とか食べたくないなという気分の日はこのサラダを2つ買ってご飯を済ませることが多いです。僕はゴーヤが大好きなので『ゴーヤとツナのサラダ』は毎回買ってしまいます。カップサラダシリーズは最近特にバリエーションが増えてきたのでとてもおすすめです。


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最近『働くことの人類学』という黒鳥社が発行した本を読んでいます。

podcast『こんにちは未来』でもお馴染みの若林恵さんと文化人類学者の村松圭一郎さんを中心に、「はたらくこと」をテーマに6人の研究者と作家をゲストに交えながらおこなわれた鼎談が書籍化された一冊です。
若林さんの問題提起は常に的確で、それでいて語り口は非常に親密さを感じさせる柔らかさがあり、podcastも著作も例外なく楽しめるので、僕は若林さんの活動に強い信頼を置いています。しかも自分の関心が近いフィールドワークを実践するスピーカーが主役ということで、積読本をさしおいて手をつけてしまいました。

この本の中で、アフリカ南部のカラハリ砂漠に暮らしている狩猟採集民の「ブッシュマン」を紹介するお話があり、その一節が非常に興味深く面白かったので紹介します。
研究者である丸山淳子先生は実際に現地でホームステイをしながらレポートをまとめるのですが、風土も文化も大きく異なる環境に生きる人々の考え方や習慣を正確にとらえ理解することは簡単ではありません。こちらが用意してきた「合理的」な枠組みや構造には当てはまらないような事態の方がむしろ多いのかもしれません。

 狩猟採集民は、「男性が狩猟をして、女性が採集をする」ことが一般に多いので、それだけが唯一の分業である、と言われることが多いんですね。ただ、よく文献を読むと、「ただし、お互いに排他的ではない」と書いてあるものもあります。つまり、男性が採集をしてもいいし、女性が狩猟をしてもいい、ということですね。
 私も実際、狩猟採集民といえば、男性が狩りをし、女性が採集をするんだろうと最初の頃は思っていたので、そんなふうに彼らに質問したこともあるんです。「男の仕事」「女の仕事」という分類表が論文に載っていたらいいかなと思って、具体的な仕事をひとつひとつ順番に挙げながら「これは男の仕事か、それとも女の仕事か」と訊いてみたんですが、その調査は見事に失敗しました。「誰でもできる」とか「やりたいかやりたくないかは、その人次第だ」みたいな答えしか返ってこないんです(笑)。
 実際には、狩猟は男性がしていることが多く、女性が狩猟をすることは少なかったようですし、新しく導入された牛の飼養という仕事も、男性がやっていることが多いんです。だから、その具体例を挙げながら「牛の世話をするのは男性じゃない?」とか「狩りに行くのは男性の仕事じゃない?」と訊いてみると、わざわざそうではない事例を探し出してきて、「なんとかさんちのおばあさんを知っているか?あの人は昔すごく上手に狩りをしてたんだ」というようなことを言うんです。男だからできるとか女だからできないとか、あるいはその逆のこととかを言うことはあまりなくて、やるかやらないか、できるかできないかはその人次第、という感じがあります。ですから「女なのに狩りをして」というようなことも言われない。

 「これは男性の仕事ですね」と訊くと、むきになって違う例を出してきて、そうじゃないと否定するのは、「そんなふうに考えるのは、自分たちは嫌なんだ」みたいな意思表明ですよね。

 そうですね。私がフィールドノートに「これは男性の仕事だ」という感じで書こうとすると、「そんなふうに書いてはいけない」みたいなことをよく言われます。


ここまでの話で、性別役割分業に対する認識が日本に暮らす私たちと大きく異なることが示されていますが、このほかにも例えば、子どもであっても当人の意思が尊重され親でも行為や決定に口出しはせず、その姿勢は徹底しています(そもそもあまり年齢を数えたりもしないので、何歳になったら〜という考えもないそうです)。

社会生活において、共通の認識やルールや法律といった約束事は、知らない相手と関係を築く前提として機能したり安全保障にもなったりします。しかし、約束事を徹底し隅々にまで行き渡らせることが集団を安定させる唯一の方法ではなく、「ブッシュマン的主体性」ともいえる個々人による自身の判断と都度の交渉による関係性で成り立つ社会があるということを知り、人間関係ってそうだよなと腑に落ちるものがありました。

「事情はいろいろだ まして素性なんてわからない」という一節が昔の歌の中にあり、なぜかこのフレーズが印象的で頭に残っています。自分には他人のことは「わからない」と認めること。それは他人の判断や行動に対して、どんな事情や素性であれ「そうなら、そうなんだろうな」と一旦認めることを導きます。これは「支配」や「管理」を前提とする関係理解の対極にある考え方だと思います。

彼らの考え方の背景も見えてくるので、興味があったらぜひこの本を読んでみてほしいです。


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夜中にジュースが飲みたくなって、散歩がてら近くの自販機が置いてある公園に行ってみると芝生にボールが落ちていました。子供用の小ぶりなバレーボールで、投げたり蹴ったりして遊んだらとても楽しかったです。

そういえばサッカーには『トウキック』というものがあるのをりんちゃんは知っていますか。トウキックとはつま先で小突くように足をボールにあてる蹴り方です。この方法では足とボールの接地面が非常に小さくなり軌道のコントロールが難しいため、望ましくない蹴り方とされています。部活動ではまず禁止されます。ドリブルでさえつま先は使われません。使う場面がほとんどないキックに名前がついているというのは、考えてみると面白いことです。
トウキック同様、コントロールが難しいキックに『無回転』というものがあります。その名の通りボールが一切回転せずに飛んでいく蹴り方です。これはボールの真芯を強いインパクトで打ち抜く必要があり、相当難しいのでもちろん僕はできません。ボールが回転しないまま飛んでいくと、ボールの後方に空気の乱れの渦が発生し、その渦に押されてボールが不規則にブレるという理屈です。まぐれで無回転が打てると非常に気持ちがいいです。

ボールは奥が深いですね。


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終わりです。

気づいたら、もう8月が終わりそうだ。
草むらでは鈴虫が鳴いています。

僕はもう一つくらい夏らしいことをしたいなという気分です。

お互い体調には気をつけましょう。

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