見出し画像

鮮明な夢

やけに鮮明な夢を見た。残したいと思って今急いで書き始めた。

これからのお話は本当に見た夢の話で、僕の捉える現実のリミックスみたいな部分もあったりする。

僕は東京に住んでいる、高校生。でも大学生である自分も心の中に存在していた。覚えている最初のシーンは高校の化学の実験の授業。同じグループの人たちがどんな人なのか全く分かんなかったし、興味もなかった。正直、あんまり覚えていない。ただ隣のグループに金魚みたいな髪型をした女の人がいて、その人と目が合った。僕はその人に向かって金魚の真似をした。そしたら笑ってくれて、恥じらいながらも同じ仕草をし返してくれた。どうやら金魚である事は自覚しているらしい。彼女はクラスでも中心的存在。みんなと笑顔で話していて僕はそれを遠くから見ていた。でもちらっとこっちを見て微笑む。このくらいの距離感が好きだった。そして、そんな彼女が好きだった。彼女が僕に好意を抱いているかどうかは自信が持てなかったが、彼女は僕と話す時少し頬が赤らみ、俯きがちになるので、そうでは無いかと期待していた。これはかなり希望的観測。噂によると彼女はタワーマンションの最上階に住むお嬢様であるらしい。実際一般の人とは違うオーラは出ていた。彼女の名前は美鈴。なんて読むのかな、みすずだと思う。僕はなぜか彼女の好きな音楽、
好きな本を知っていたし、一緒に散歩をしたり、大喧嘩をしたり、雲の形について話したりした記憶があった。多分、夢のどこかで一旦深い眠りについてしまったのだろう。あんまり詳しく覚えていない。幼馴染なのか、最初のシーンからすごく時間が経ったのか。僕は後者だと思う。金魚みたいな髪型の彼女をみて僕は、一目惚れのような感覚に陥った。

美鈴は繊細な人だった。人前では強く振る舞っているが、帰り道急に泣き出したり、人の別れと出会いの儚さを語り出したり。1番覚えているのは、「宇宙はエントロピー増大の方向に向かっているから全ての形あるものは壊れる。やっぱり1番大事なものは目に見えないってのは本当だね。」と言っていたことだ。そんな事が好きな人で、いつも学校ではキラキラ輝いた目をしているが、時々見せる儚げな目は多分家族にも見せていないんだろうなと勝手に想像する。彼女の感じていることを理解できるのはこの世界にどんくらいいるんだろうと考えながら、美鈴の話を聞く。ただ僕は彼女を自由に泳がせたかった。

告白はラインだった。僕から「好きです。」と一言。既読はつかない。軽く口で言った事はあった。その度美鈴はありがとうと微笑む。そういう意味である事を全く想定していないように。もしくは目を逸らしていたのかもしれない。この関係をずっと続けたかったのかもしれない。深夜に返信が返ってきた。「明日17時〇〇公園」

その日僕は学校に行かなかった。ただひたすら歩いた。指定の公園が海沿いだったので、できるだけ内陸へ内陸へと歩いた。でも、17時が近づくと公園へ電車で向かった。公園に着くと、いつもの黄色のワンピースにあの日の金魚の髪型の美鈴がいた。遠くの海を眺めていた。僕が来たことに気づいても、僕の方をちらっと見てまた海を見た。僕が近づくと彼女は「私ね、パーマの人が嫌いなの、あと結構気分屋で、変なタイミングで笑うし泣くよ」という。
「なぁに、知ってるよ」
「そっか、実はさ、私…、やっぱなんでもない」
「なんだよ」
「興味を引く練習」
「なんだそれ」

こんなところで目が覚めた。セリフとか人の名前とかまで覚えている夢は初めてだったし、すごく衝撃を受けたので文章にしてみました。解像度も高かったし、カラーですごく鮮明な夢だった。適当に文章にしただけなので、全然ダメな文章なのは許してください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?