うつ病について

うつ病になり1年以上が経過しました。
私が前の仕事を辞めてさらに「うつ病」になって経った期間です。

今回は気分の整理もでき、「うつ病」についての理解や辛い思いをされている方がいらっしゃれば参考になっていただければと思い、
当時の辞める際のエピソードや後日談を踏まえてまとめていきます。

最初はかなり暗い内容であまりいい内容ではないですがご了承ください。


1.退職と「うつ病」の経緯

何故辞めたかというと、実質会社から辞めてくれと言われました。
では何故辞めてくれと言われたのか。この時病院でうつ病と診断され、
会社に休職届を出そうとしたら「雇用時の就業規則に試用期間中の休職は退職となる」ということで自主退職となりました。

そもそもうつ病になったきっかけは会社の方からの人格否定によるパワハラがあったからです。
暴力はなかったのですが、その人はとにかく否定が多く自分から見て変と思う所に口を挟み、
自分が正しいの如くできないのか!?と問い詰めて過去の経歴などをも聞いてきてそれを否定してくる方でした。
それでも指摘を言ってくれるからと思いある時は去り際に「ありがとうございました!」と言ったのですが、
その翌日に容量が悪く上手くいかなかったりすると「お前昨日たいそうなこと言ったのにそれはなんや、昨日言った事も忘れたのか?」
と言われる始末でした。


そんな発言がずっと続き、決定打とも言える最後の発言が
「結局全然できないんだな。言われたこと以上のこともしない、言われたこともできない、この仕事始めてきて何を学んできたんだ?」
私はそれを言われたのが約4ヵ月が過ぎようとしていた時でした。
自分でも遅いのは分かっていました。
しかし、その日は自分で多少流れが分かってできるようになってきたかなと掴んだ矢先でした。
発言後、頭の中が真っ白になり一瞬にして無気力になり全てを失ったかのような絶望感を味わいました。
その人はさらに「それを変えるのは結局ここやけどな」とグーで私の胸を小突きました。
そして去り際に「このことは上には言うなよ」と口封じもしてきました。


その日家で声が出ない涙を流しました。
普通泣くとなると鼻をすするようなことをするのですが、この涙は無表情で体も動かずただ涙が目から顔に滴って声も出ない、
体が岩のように動かず声を出すのも苦しい、やっとの思いで声を出すも辛さで
「うううううう~~」や「ちくしょう~~」という声が今にもつぶれそうなレベルでしか出ないくらいでした。


この時、言われていた事がパワハラとは思ってはいませんでした。できない自分に絶望して悲しみにふけている状態で無気力になっていました。
そして辞める時に言われ方がひどいと人事に伝えたところ返ってきたのは
「そんなんでこうなったらどこでもやってはいけない。俺らの事は物が当たってくるのが当たり前。そんなでは無理」という回答でした。
辛いを通り越して「何だこりゃ」という感情が沸いてました。

4か月で町工場の製造という仕事に終わりを迎えたのですが、この後がさらに辛かったのです。


※余談ですがその人事の方と話している内容はボイスレコーダーで録音した物が今も残っています。使う日が来るのでしょうか?


2.退職後に訪れるパワハラ発言のフラッシュバック

退職後、何日か家で休養を取ってはいるものの、
今までの発言がフラッシュバックの如く蘇りポケモンの「呪い」という攻撃のようにじわじわと心を蝕んで気分は全く晴れませんでした。
そんな中こんな考えが出てくるのです。
「俺、今死んだ方が幸せなのかもしれない。」
今の若い体で実行して一生を終えるのならそのままあの世に行ける。その方が幸せなのかもと思い始めるのです。
今思うと恐ろしい所まで来てましたね・・・・・

なんとか持ちこたえて病院でそのことを伝えるとその考えは完全に「うつ病」の症状です。逆によく実行せずに今日来てくれましたね。
と先生に言ってもらったのを覚えています。
その後薬を増やしてその場しのぎでも気分が改善されていき、ハローワークに通い始めました。

ですが、ここでもいくつもの壁に立ちはだかるのです。

※こういう考えまでに至る「うつ病」ですが、私の場合まだ軽度のうつだったとのことです。数か月後に先生から説明がありました。

3.理解が難しい状況と説明

ハローワークや身近な人に言われたのが「そんなのうつ病ではない、人格否定の発言を都合のいいように変換してるだけなのでは?」と言われました。「指摘を素直に受け止めることができなかったのか?また同じことを繰り返すぞ」
この時、私にはまだ発言の詳細を分析して説明できる余裕はまだなく、返事できずやりきれない思いの繰り返しでした。
確かに人格否定以外に機械の説明や注意点などを教えてくれたこともあり、全てが悪いとは言い切れなかった。
ただ、頭の中に残るのはやはり自分をけなす発言が多かった。思考が回らない中理解してもらえない辛さがさらに自分を追い込んでいく・・・・


なので、私はこの嫌な気分を忘れ去るためにあえて仕事を入れることにしました。前の仕事をする前にお世話になっていた派遣会社を利用して
辛い思考をその間忘れようと。
実際これが意外に聞きました。仕事の時は嫌なことを忘れ、体を動かすことでリフレッシュもできたようです。重度のうつは分かりませんが、
体を動かすのはうつにいいようです。
また前の仕事で得た力(かなりの力仕事で筋力が付いていた)で事務所移転や重量物搬入の仕事をしていたら
利用していた派遣会社のさらに上のグループ会社から上位の案件の紹介も得られたりと少し自信が戻りました。
しかし辞めて何か月かは過去の嫌な記憶がフラッシュバックして辛い日々が続きました。


これは個人差ですが、
うつの重さにもよりますが家に籠るだけではなく落ち着いて外の世界を眺めて今までとは違う感覚を持つのも悪くないのかもしれません。
今コロナウイルスで外出が危ないですが・・・・


4.大きな展開点

派遣の仕事とハローワークの繰り返しの中、ハローワークから提案が出てきました。
発達障害やうつなどの精神的な問題を持った方が就労支援を行う「障害者職業センター」を勧められました。
そこでは今後の就職するにあたってのリワーク作業や自分が仕事をするにあたっての特性を分析して今後の就職活動に活用するという施設でした。
私は過去に4つの仕事を経験してどれも上手くいかず、今回の施設の利用で自分の特性を知る絶好のチャンスということでセンターの利用することになりました。

そこで3ヵ月訓練を行って分かったのが
・普通の人より物事の見る視野が狭い
・漠然とした説明や場所での把握ができない
・非常に細かい部分に目が付き、その疑問解決に時間をかけている
・時間の管理が頭の中がテレビの砂嵐のようになり整理ができない

特に自分でも心当たりがあるのが
場所を口頭や指さしでされると全く把握できないということが分かりました。
「この場所に行くには〇〇を出て、そこから右に二つ目の角を曲がり・・」などの口頭の説明で言われた場所に行こうとすると全く別の場所に行ったり、
指差しでも具体的な場所や基準となる物がなければ見当違いの場所に向かうことも多く、ほとんどの職場でその行動が奇異な目で見られていました。
上司の説明で復唱して確認を行ってはいましたが、実際の作業を行うと「お前話きいてたのか」や「何をしているんだ」と言われる事も多く、
復唱しても自分の思考の「認識」は相手とは全く違ったのです。
なのでほとんどの職場で試用期間で終了となり最後に「君にはこの仕事が無理だ、障害を持ってるのでは?」と言われました。


念の為発達障害の診断を受けると「グレーゾーン」という発達の傾向が強いという診断でした。
なので職業センターにはこれらは自分の「特性」であり、その特長を生かせる仕事に就くべきという話になりました。


5.その後の動き

職業センターを通じて、私自身の特性を把握せずに適した仕事に就けていなかったという事が分かりました。
一部は自分の不手際も多少あったと思います。また苦手分野や項目を自身で理解できず周りに伝えきれずに終わっていたことにも気づきました。
今後、就職活動で面接の際には可能かは分かりませんが解決策として一部配慮してもらいたいと伝えて理解してもらえる職場で仕事が続けていけるよう進めています。

現在「うつ病」の方はかなり改善されてほぼ普通の生活ができるようになりました。

後半はうつから脱線した内容になりましたが、
私の場合はまだ軽い方のうつだったので時間経過で受け止め方を変えることができ「そんなことがあったな」という思い出を振り返る程度にまで軽減されました。
今思えばマウントを取りたがるおっさんが自己満の如く恐らく自分が言われたことが教師になってそのまま言ってしまっている可哀想な人なんだと認識しています。

最後にですが、全ての「うつ病」の人に通じるかどうかは分かりませんが、言わせてください。

とにかく「死」を選択することだけはしないでください。一人では絶対に悩まないでください。
まずは信頼できる医者や人に出会って心のケアをしてください。もしそれを否定して「甘え」や「うつじゃないだろ」「お前にも原因があるだろ」という人とは接することは止めて距離を置きましょう。最悪二度と会わなくてもいいかもしれません。
最初は傷ついた時の記憶がフラッシュバックして辛いかもしれません。それはそれで構いません。
無理をしない程度にそんな出来事を一瞬でも忘れるような「何か」を見つけてください。
そうすると何か月かすると少しずつ余裕が生まれていき、過去の嫌な記憶に対して様々な思考が生まれ考え方が変わってくるはずです。

「過去に起きたことは変えられない。ただ起きたことへの考え方は変えられる。「うつ病」はその考え方を変えて払拭し、前へどう進むべきかである」
これが「うつ病」に対する私の考えです。


私は現在派遣で朝5時に起きてトラックの助手席に乗り、建築現場で建築資材を運ぶ仕事をしています。
週3~5のペースで働き、それ以外は就職活動や趣味に費やすくらいまで回復しました。


このブログで少しでも「うつ病」の方への理解と現在苦しんでらっしゃる方が雀の涙程でも楽になり前に進んでいただけたらと思います。

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