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「血、汗、尊敬」 マスクに刻まれた”ザ・ロック”の生き様

10月15日、アンダーアーマーの直営店と公式サイトで、UA Project Rockスポーツマスクが発売になります。

プロジェクトロックとは、世界中の人々が自分の目標を達成できるよう、2015年に“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソンがアンダーアーマーとともに立ち上げた、モチベーショナルなライフスタイルブランドです。​ブランドの根底には「自分がいる場所でもっとも努力している者になれ」というロックのメッセージがあり、他人との勝ち負けではなく、ベストを尽くしているかどうかを大切にしています。

今回のマスクの表面には「人々をモチベートする」というロックの信念を象徴するプロジェクトロックのロゴが、裏地にはBlood. Sweat. Respect​(血、汗、尊敬)という彼のメッセージがデザインされています。 

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裏地に刻まれた「血と汗を流した者だけが尊敬を得られる」というメッセージは、多くの苦難を乗り越えて今の地位を確立したロックの生き様を象徴するものです。​では、ロックとは一体何者で、どのような人生を歩んできたのでしょうか? ソーシャルメディアを通じて世界中に発信を続けている彼の言葉とともにご紹介します。

うつ病に悩まされた少年時代

1972年にアメリカのカリフォルニア州で生まれたロックは、父と祖父がプロレスラーという格闘一家に育ちました。15歳の時の体験が、彼の人生に大きな影響を与えます。

「ある時、母が高速道路で車から降りて、近づいてくる車へと向かっていったんだ。大きなトラックが母を避けて道を大きく外れた。僕は母をつかんで必死に引き戻したよ。不思議なことに、自殺未遂について母はまったく覚えていなかったんだ」

最悪の事態は避けられたものの、ショックからうつ病となり苦しみ続けることになるロック。彼が人々を勇気づけるメッセージを発信し続ける背景には、悩みを抱え、心の痛みと戦っていた自身の過去があるのです。

「うつ病は決して差別されるものではない。大切なのは、打ち明けるのを恐れないこと。特に、僕たち男性はうつ病を隠しておく傾向がある。僕と母は治ったけど、誰かが苦しんでいる時、周りはそれにきちんと気づけるよう全力を尽くさなければならない。みんなでサポートをすることで、自分たちは一人じゃないと思い出してほしいんだ」 

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所持金7ドル、人生のどん底

190センチを超える長身と、類まれな身体能力に恵まれたロックは、やがてプロのアメリカンフットボール選手を志します。大学で華々しい活躍をして、すべては順調に思えました。しかし、けがに悩まされてプロリーグであるNFLのチームからドラフト指名されることはありませんでした。その後、カナダのリーグでプレーするも、1年と経たないうちに解雇されてしまいます。失意のうちに帰国すると、長年付き合っていたパートナーとの別れも経験しました。ロックは当時の心境をこう振り返っています。

「クビを告げられて家に帰った時、所持金はわずか7ドル。これまでの人生が否定されたように思えた。職もなく、あるのは絶望のみ。どうすればいいのかなんて分からなかった。ずっと泣いていたよ。でも、一つだけ確信していることがあった。後がないのなら、ひたすら前に進むのみ。その時に、必ず成功すると決意したんだ。もし進み続ける強さを自分の中に見いだせなければ、簡単に自殺していたかもしれない」 

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「ありのままの自分で」俳優への転身

“ザ・ロック”の愛称で親しまれ、プロレスラーとして大成功を収めたロックですが、30歳の時にあっさりと築き上げたキャリアを捨てて、ハリウッド俳優を目指します。この時の決断について、ロックはこう語っています。

「プロレスラー最後の試合を終えて、その半年後に、俳優としてのキャリアをスタートした。人生の分岐点だった。ドウェイン・ジョンソンという名前だけで勝負すべきだなど、周囲からいろんなことを言われたよ。いったい自分は何者なのかと、少年のように悩み続けた。すごく時間がかかったけど、導き出した答えはありのままでいくということ。アスリートとして築き上げた信念を貫くこと。新しい挑戦を決して恐れてはならないんだ。失敗が人を成長させてくれる。昔はお金なんて持ってなかった。そのことさえ忘れなければ、この先も大丈夫だと確信できた」 

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その後の快進撃は現在まで続いています。米フォーブス誌の「世界で最も稼いだ俳優・男性部門」のランキングでは2019年から2年連続で1位となっており、推定年収は90億円を超えます。インスタグラムのフォロワー数は約2億人で、世界で5本の指に数えられるインフルエンサーという一面も。

ロックは成功するための秘訣についてこう語っています。

「成功への鍵は、ネガティブな雑音に惑わされないこと。自分の声をよく聞くことだよ。そして目標を決めたなら、本気になって実際に行動することが大切だ。22歳の時に初めて、次の5年で何を達成したいかリストにした。大学を卒業する。恋人と結婚する。両親に家を買ってあげる。当時ホームレスだった祖母を助ける。それから1年以内に祖母に住む場所を用意することができた。恋人と結婚することも。進む道が人と違ってもかまわない。ありのままの自分でいられるということは、とてもパワフルで素晴らしいことだから」

Blood. Sweat. Respect​(血、汗、尊敬)

ロックは所持金7ドルの状況から、文字通り血と汗にまみれながら、ハードワークによって現在の地位にたどり着きました。自らが決めたゴールに向かって突き進み、努力してより良くなろうとする。自分のことだけでなく、仲間を鼓舞して団結する。ロックが大切にしている価値観は、アンダーアーマーとも共通しています。UA Project Rockスポーツマスクには、そんなロックの生き様と信念が刻まれているのです。