味のある脇役

知人が演劇をやっていて、
酔った勢いで「わたしも出たい」と、言った。
樹木希林さんのような役をやりたいと言った。

樹木希林さんが主役を演じているのをわたしは観たことがなくて、
いつも物語の中では脇役で、
でも、印象深い味のある脇役。
印象深いのに、決して主役を殺さない。
自分を消すことも活かすことも出来る俳優さん。

樹木希林さんの生き方に憧れがあったし、
単に「好き」だったから。

酔っ払いの発言は受け入れてもらえなかったけど、
わたしは「味のある脇役」になりたい。

主役は自分の人生だけで精一杯。
だから、場面ばめんで、主役にも準主役にも、
脇役にもエキストラにもなれるような。

味のある役者になりたい。

あ、役者志望ではないので、
「味のある役者」のように生きたい。かな。

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