テレワークとコミュニケーションについて考える

リモートワークとなってから、気づけば2ヶ月が過ぎました。私の場合、もともとフリーランスとして働いていましたので半分リノベーション でしたので、生活にそれほど大きな変化はありませんでしたが、それでもフルリモートとなるといろいろ変化はありました。

やはりなんといってもコミュニケーション問題。もともとリモート環境がない会社の場合、ZOOM?google meets? SKYPE?ってなんやねん?みたいなところから始まり、そもそもどうコミュニケーションとればいいんだみたいなところからでしたのでなかなか慣れるまで大変でした。まあ、ただそれも2ヶ月もすぎると慣れてきてそれなりに運用できるようになってきます。

で、今後は?については、私が関わっている会社や周りの人に聞くとまちまちで、以前のようにフルタイム出勤前提で徐々に出勤が始まっている人たちもいれば、引き続きリモート継続の会社もあるようです。例えばある会社では6月早々から事務所勤務を再開し、全員出社しています。多少朝の通勤ラッシュを避け、出勤時間に自由度はあるようですが基本出社です。

「やっぱオンラインだとコミュニケーションとりづらいよね」

「横にいるとすぐ話しかけれるしねー」

ふむ。確かに。ただこの会社、外回りというか外部との打ち合わせとか現場での仕事とかで、基本事務所に全員揃うことないんですよ。なんなら週5日会社に来るのって事務の人くらい。なのに早々にテレワーク辞めちゃって、社員からも特に何もなくみんな以前通り出社してます。ただ話してる内容よくよく聞いてみると7:3で雑談なんですよね。昨日のテレビの話とか、子供の話とか、映画の話とか。事務所内にBGM流してるのですが、

「あ!これなんていう曲だっけ?」

「〇〇でしょ?」

「いや、違うでしょ。△△でしょ!絶対!」

みたいな。

それ、必要?そのためにリモートやめました?みたいに思ったりもしたんですが、その結果残り3割の実務が確かにスムーズに回っている。少なくともリモートワークしていた時よりずっと。もちろんいろんな要因があり対面でのコミュニケーションの効果と言い切れない部分はありますが影響があるのは確かだと思います。

一方業種は違いますが、代理店業で基本営業部隊という会社で、先に説明した会社同様、みなさん基本外にいて事務所に全員揃うのは月に1回の定例程度という会社では引き続きリモートワーク延長。だけでなく、それぞれ個人のデスクを廃止してフリーアドレス制の導入、これまで事務所スペースの問題でできなかった人員補強の開始かつ事務所自体は3/4程度に縮小して固定費削除するとのことで、かなりの変化を遂げました。出社を義務にしていたことで、わざわざ朝会社にきてからお客様を訪問したり、直帰した方が早いのに会社に寄ってから帰るということで、時間と通勤費用のムダということにも気づき、一人一人ポケットWifi持たせて、会議などにも外から参加を可能としたり、極めつけは勤務時間による縛りがないのでより結果による評価制度と給与制度を検討中とのことで、こちらはリスクもあるので詰めるのは大変でしょうが、いずれにせよコロナがなかったら起こり得なかった変化です。

以前の形に戻した会社と大きな変化を遂げた会社、どちらがいい悪いを言うことではなく、またリモートワークがいい悪いということでもなく。リノベーション によってその会社のコミュニケーションスタイル(文化)や、あるいは問題点が明確になったのではないかなと思います。その結果、それに合った対処方法を選択したと言う意味ではどちらも正しいと言えるのかもしれません。重要なのは自分たちのいる会社のコミュニケーションスタイル、問題点を理解し、それに合った選択をするということなのかなと思いました。

あとおまけとして個人的に今回のコロナを通して、

・コミュニケーション=言語による情報交換だけではない

・コミュニケーションスタイルは会社によって様々

・リモートワーク=コミュニケーション不足になるのではなく、そう感じるのは自分たちのコミュニケーションスタイルに合ってないから。自分たちのスタイルでは、何が非対面でも可能でどの部分は対面であることが必要か見極められていないだけ

みたいなことも思いました。

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