02_作品ではなく商品、宝島染工の天然染料の形。
※この記事は「宝島染工と染染週間 -染とは植物や大地から色を借りる行為-」うなぎの寝床旧寺崎邸開催 2023年7/14(金)~7/24(月)に付随した特集記事で、メールマガジンでリリースした内容をアーカイブしています。メールマガジンの新規登録はこちら。
作品ではなく商品。天然染色でありながら
中量生産、世の中の需要に応えていく宝島染工
特集のコンセプトにも書いたが宝島染工は、作家ではなく工場だ。作家というものは、自分が納得がいくまで、物と向き合い表現していく人たちだと僕は考えている。いわゆる「クラフト:手芸、工芸」的な領域だ。そこには、一つの作品にかける時間と労力が作家によって惜しみなく注がれ、作者の納得いく物がつくられる。おのずと量よりも、作家の納得感というところが作品の完成と言えるだろう。必然的に量はつくれない。天然染料を扱う工房や作家などは、このような人が多いと思う。価格も高価になっていく。
対して、宝島染工は、中量生産の「工場」である。webを見ると、その姿勢がよくわかる。
“天然染料のみを使用し、手染めと中量生産に重きを置き、OEM(技術委託)にて生産背景を整え、作品ではなく商品としての物作りに特化した工場を目指し、小さなレシピや経験やアイデアを具体化、数値化しコストや納期設定を明確にし、マーケットにあう形にしました。"
天然染料による染色は、まさにクラフト的な領域である。天然染料という不確定な要素を使い、機械をポチッと押したら染まっていくというものではない。しかし、それを「技術」として捉えてOEM(相手のブランドを生産すること)で答える。藍染ひとつとってみても、日本の徳島や北海道のタデ藍を使うのではなくインド藍を使っている。理由は量を安定させるために、安定した収穫があり、純度が高いから。染の回数や工数も計算し、お客さま(アパレルブランド)の要望に応じながらコストを弾き出して、技術を持って答えていく。そういうスタンスで天然染料と向き合っている。はじめて工場を見学させてもらった時に、衝撃を受けたことを覚えている。
OEMを受注しつつも、宝島染工はオリジナルの商品ラインを持っている。それは年齢、性別、体型を選ばないシンプルでスタンダードなラインである。福岡八女の旧寺崎邸で展開しているのと、オンラインショップでは定番を展開しているので、ぜひ実物を手にとって、感じてほしい。
宝島染工と染染週間
-染とは植物や大地から色を借りる行為-
うなぎの寝床 福岡八女 旧寺崎邸
期間 2023年 7/14(金)~7/24(月)
お休み:火曜・水曜
営業時間:11:00-17:00
住所:〒834-0031 福岡県八女市本町327
電話:0943-24-8021
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