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2020年2月の記事一覧

詩 『火』

詩 『火』

生活の神秘な闇を切り裂いて
奔放な腕に振りかざした松明の炎が
しじまの空を走った
瞬く火花はあなたの息
滑らかな瞳の奥で弧を描いて
密かな夜の潮騒を待ちながら
蝕の指輪が輝く刹那
夜風を誘う窓にきらめく銀は溢れて
わたしの中で赤い木の実が熱く弾け散り
そして波間に消えてゆく
碧い泪滴に潤った髪のにおいにも
冷めた星座の旅の兆しが訪れて
白い夢は再び暗闇に還った
孤独な晩餐を時計のナイフが刻み
細い

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