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006うなぎ道「うなぎ呑み道」

鰻屋さんに行ってうな重を楽しむのも好きだが、自分は酒が好きなので、鰻をツマミに一杯やりたくなる。鰻をツマミにするには鰻串というやつで一杯キメる。

うなぎ道「うなぎ呑み道」


「うなぎ呑み道」にふさわしい西武新宿線中井駅にある「くりから」というお店を紹介しよう。

店内はカウンター席9席、奥にテーブル席があるがシンプルでこじんまりとしたお店だ。17:00になり店内の裸電球がつけられ暖かい雰囲気になる。壁にはくりからの由来。倶利伽羅龍王という不動明王の化身。龍が剣に巻き付く姿に似ているということからなのだそうだ。


うなぎ道「うなぎ呑み道」


となりのおじさんがキンキンに冷えてそうなジョッキでうまそうに生ビールを飲んでいるので、つられて生ビールを注文する。

串ひと通り3点、くりから、肝焼き、ヒレをお願いする。うなぎの串類は1本180円から280円。なかなかリーズナブルな感じ。肝さしも気になり注文。


うなぎ道「うなぎ呑み道」


肝刺しは湯通ししてある肝をニンニクまたは生姜醤油とネギでいただく。にんにく醤油でお願いした。ふんわりと柔らかな肝にニンニク醤油がよく合う。


うなぎ道「うなぎ呑み道」


くりから焼、見た目もきれいなくりから、まさに串に巻き付いている。プリッとふんわり柔らかな食感、さりげないタレ。


うなぎ道「うなぎ呑み道」


やはり日本酒が欲しくなる。香川の金陵をいただく。さらっとして飲みやすい。


うなぎ道「うなぎ呑み道」


肝焼き、なんとも大ぶりな肝焼。さりげない苦みと、プリッとやわらかほんのり甘目のタレとともに口の中に広がる。
ヒレ巻、焼きすぎず焼きたりないこともなくやや焼が強めで好み、ちょうど良い焼き加減。

ホッピーもあるのだがチューハイの元祖と言うホイスが気になって注文。さわやかさっぱりとした飲み口。これはいけるねえ。ホイスとは、昭和の庶民の憧れだったウイスキーをもじって「ホイスキー」。 転じてホイスと名付けられたこの酒は知る人ぞ知る「チューハイの元祖」なのです。

短冊、肉厚、ややプリッと柔らかジューシー。

そしてメニューの串ものの左側の限定串、これをパッと見た感じで限定牛と読み間違えていた。限定串じゃないか。レバーと皮があり注文する。

レバー、なんとも大ぶりなレバー。そして表面は香ばしく焼いてあるがなかはレアっぽくトロッとした感じ。こんなレバーははじめてだ、これ好きだなあ。だからと言って限定串を何本も食べてはいけない。そしてホイスでサラッとしてホイスお代わり。

トロトロまむし焼。お一人様サイズの小さめの蒲焼・白焼きとのこと。まむし焼黒(蒲焼)をお願いする。

関西でまむし丼というと地焼の鰻がご飯の中に入り程よく蒸されたうな丼のことだ。店主に聞くとまむしとはよく蒸すことなのだそうだ。蒸加減よし、とろとろ過ぎない肉厚の蒲焼だ。

鰻の串焼きは鰻一尾をまるまる捨てる部位も無く使用して提供される。ヒレや内臓の細かい部分まで切り分けて仕込みをするので手間はかかる。通常の鰻屋さんでは捨ててしまう部位を店主の腕で美味しいツマミになっていくのだ。

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