スペイン留学の生活費の話
スペインで生活してみたい!
留学に行きたい!
と思っていても、やる気だけじゃどうにもならないのがお金の話。
どんな目的で、どんな方法で、どんな場所に行くかにもよるけど、『月に実際いくらかかるの?』というのを、なるべく気取らず、リアルに書いてみたいと思います。
※この記事は留学初期に書いたもので、数か月過ごすうちに内容が少し変化したので改めてさらに詳しく別記事にまとめています。(この記事は思い出があるので残しています(笑))
実際の支出明細も載せているので、ぜひこちらをチェックしてください!
私の留学事情
まず前提として私の留学事情を書きたいと思います。
①完全私費留学
政府からの奨学金や、学校の制度で行くわけではなく社会人時代の貯金だけで来ています。
②バレンシアのみ
バレンシアの物価(特に家賃)はマドリードやバルセロナに比べて安いです。ただ、他の都市に比べたら少し高いかもしれません。(日本でいう名古屋くらいの感覚だと思います)
③学生ビザ
スペインでは、学生ビザの外国人は基本的に働くのは難しいです。(働けるけど弁護士の手続きがあり複雑) そのため、現地での収入は0です。
④語学学校一年間
一年間の語学学校費用は渡航前に支払い済みですので、現地ではかかっていません。
⑤お酒が好き
人によると思いますがどちらかと言うと酒呑みだと思ってください。(日本でもそうでした)
⑥趣味: 旅行、読書
娯楽の有無で月によって支出が異なります。
⑦日本国内の引き落としがある
具体的には奨学金(返済猶予申請が通るまで)、医療保険などを払っています。
⑧ほぼ外食しない
たとえばホームステイだと家賃が上がって食費は下がるだろうし、ワーホリで来てる人は働き始めたら収入があるだろうし、現地の専門学校などに通えば別途費用かかるし、それぞれ条件が異なると思います。
私は上記のような条件で生活していますので、よければ参考にしてください。
ひと月の生活費
結論から言うと、全て込み込みでひと月だいたい10万円前後かかっています。(1€=125円として)
【内訳】
・家賃(電熱水wifi込み) 38,000円
・食費(自炊) 10,000〜12,000円
・食費(外食) 2,000〜3,000円
・携帯代 1,200円
・雑費 3,000円
・お酒代 8,000円〜
・コーヒー代 2,000円
・保険と奨学金 22,000円
・その他娯楽 10,000円
以上です。
その他娯楽というのは、たとえば学校の遠足(?)で遠出したり、友だちと水族館に行ったり、遊びに使うお金と考えてください。
自分の中で繰り越したり前借りしたりはするけど、基本的に旅行もこの中で収まるようにしています!(食費や娯楽を節約するなど工夫して)
経費の詳細
内訳についてそれぞれ少し詳しく説明します。
① 家賃 38,000円
私が住んでいるのはピソ(piso)と言って、スペインで一般的なシェアハウスです。
一つのアパート内に4つ部屋があり、キッチン、サロン、お風呂&トイレが2つあります。現在はスペイン人の男の子と私の二人しかおらず、お風呂&トイレはほぼ個別、男の子もかなり綺麗好きでキッチンもいつも清潔なのでとても快適です。
他のピソは水道・電気・ネット代などを月ごとに同居人で割り勘してるところもありますが、私のピソは家賃に含まれるので家賃以外の出費はありません。
②食費(自炊) 10,000〜12,000円
外食をほとんどせず毎日自炊なので、スーパーには週1〜2回行きます。だいたい一回の買い物で12〜17€(1,500〜2,000円)なので、10,000円くらいだと思います。
野菜とパン・パスタが安いので助かります。
お肉類はメルカドーナ(スペインのスーパー)だとミニマム500gなので、冷凍することが多いです。料理も一気にして小分け冷凍してます。
③食費(外食) 2,000〜3,000円
外食は誘われたときしかしませんが、いいものを食べようとすればそれなりに高いので、月に1〜2回程度です。
たとえば日本食レストランでお腹いっぱい食べたら12〜20€くらいはかかります。簡単なケバブなどであれば3〜5€くらいです。
④携帯代 1,200円
携帯はOrangeという携帯会社でプリペイドを契約していて、月4.5GBのGo walkで契約しています。毎月Orangeに直接払いに行ってます。
⑤雑費 3,000円
洗剤や石鹸などの生活必要品や、洋服なども季節に合わせて買う必要があるのでだいたい月25€程度かかっています。
服はあんまりこだわらないタイプなので、必要になれば近所のsegundo mano(古着屋さん)で5€くらいの服を数着買ってます。笑
⑥お酒代 8,000円〜
もしかしたらもっとかかってるかも(笑)
週に最低2回、多くて5回くらいは飲みに行ってます。
とはいえ月木はランゲージエクスチェンジだし、他の飲み会も友だちとはスペイン語か英語で会話するので、めちゃめちゃ楽しいし勉強になります。
日本と違って21時始まりの1時ごろ解散が普通なので(みんな徒歩で帰れる)、夕食後に集まるためお酒代だけ。ビール一杯1.5€、だいたい3〜4杯飲むので1回4〜6€。
飲みたくないときはジンジャエールとかなのでおしなべて8,000円…いや、もっとかな。笑
⑦コーヒー代 2,000円
学校の休憩時間にだいたいいつも友達とコーヒー飲んでます。1杯1€。
⑧医療保険・奨学金 22,000円
医療保険が約10,000円
奨学金が約12,000円
毎月払っています。
こう考えると出費の20%が日本でのお金…
⑨娯楽 10,000円
これは本当に月によるので何とも言えないですが着いてすぐの2月はなにもわからずほぼお金を使っていなくて、3月はFallas期間で遊び倒してはいたけどふらふら出歩いてただけでお金はあんまり使ってなかったです。
4月はポルトガル、オランダに旅行に行ったのでかなり出費しました(10,000円どころではない)。が、2〜3月あまり使ってなかった分と来月以降節約するつもりで計算しながら生活してます。
もっと節約できるんじゃ?
記事を書いてて本当に思いました。
もっと節約できるなって。
とはいえ、私がいつも思うのは、「生活することが目的じゃない」です。
学校のあとや土日、家から出ずに過ごせばお金かかりません。飲み会も断ればお酒代もかかりません。旅行行かなければ…遊ばなければ…
でも日本にいたとき喉から手が出るほど憧れた環境が外にあるのです。いろんな価値観を持った世界中から集まった人がすぐ近くにいるのです。
私は飲み会は基本断りません。(日本でもそういう性格でしたが(笑)) サッカーをバルで見ようと言われたらサッカー興味ないけどとりあえず行きます。
いろんな考え方があると思いますが、個人的には「楽しい」だけじゃなく「学び」があるかどうかを基準にしてます。
ただ友だちと飲むだけでも、例えばスペイン人のリアルな考え方を知れるのは価値があるし、スペイン語でマンツーマンで何時間も話す環境を作るのは、日本にいる時よりずっと簡単です。
加えて、スペインの語学学校に来る子たちはすでに英語ネイティブレベルの人が多いです。そしてみんな目的が違ったり、考え方が違ったり、それぞれ色んな人生があって本当に面白いです。
そんな濃い友だちと意見交換しながら、ボディブローのようなネイティブ英語に打ちのめされるなんて、素晴らしい環境(本当に辛いけど)だと思います。
なのでクラブは苦手(うるさくて声が聞き取れないから)。行こうと言われても断って帰ることが多いです。
節約するのも大事だけど、「自分が日本にいたときだったらこのお金なにに使っただろう?」
と考えると結構クリアになります。
やりたいことをやるために、自炊・節約を今後も頑張っていきます!
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