電車が来るまでの話

 乗ろうと思ってた特急が一杯で乗れなくてしょうがないから次の特急券を買ったのだが、だったら在来線を乗り継いだ方が目的地に早く着いたじゃないかと気付き、まあ普段乗らない人間からしたらそんなもんだよねと自分を納得させている。早く着くかどうかは別に問題ではなく、如何に快適に乗るかの問題なので、つまり大した話ではない。
 こんな夏の暑い日に出回るなんて昨今じゃ自殺行為だなと考えながらも、たまの土日くらい思ったように出掛けられなければ既に自殺の真っ只中にいるようなもんで。本音を言えば、クーラーの効いた家に籠もって今作っている曲を完成させたいものだけれど、先週友人たちと遊んだときに、ノルマとして一曲ある程度まで完成したら来週落ち合うという誓いを掲げてしまったわけで。そして、自分の設定したある程度というレベルには悠々と達してしまったわけで。
 曲自体を作るのも難しいが、それに詞を載せるのも簡単ではない。つまりは何処かで妥協という二文字にしがみつく必要が出てくるのだが、要はある程度という言葉は、どの程度で妥協するのかと同義である。
 友人たちと落ち合う、とは言ったものの特に待ち合わせの時間も場所もない。大きく言えば東京のある場所で行われているイベントに向かうだけなのだが、会場が広すぎるため偶然会えるかもわからない。会えなければ会えないで別にいい。むしろさっさと切り上げて寿司でも食って帰りたいとまで思う。
 そろそろ電車が来る頃なので、暇潰しを切り上げようと思う。にしてもくそあついなあ。

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