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30代フリーランスが卵巣腫瘍と出会って別れた3ヶ月 [入院編・後半]

4日目、5日目、退院

入院4日目(術後2日目)

食事はこの日の朝までトロトロの五分粥で、
お昼からどろどろの全粥になります。

個人的には五分粥は大丈夫だけど全粥の方がちょっとつらかった。
いっそもう通常の白米にしておくれ〜と思いました。


謎のゼリー付き。術後はランチョンマットを出す気力なし
朝食は牛乳が必ずつく
全粥になりました

ちなみに私はコーヒーが大好きなので、
大好きなお店のドリップバックと焼き菓子を
あらかじめ買っておいたんですが、
お湯がポットじゃなくてウォーターサーバーだったことと、
食事制限があったのでそれらはそのまま持ち帰りました(涙

ふりかけや海苔はあって正解。
ついてくる日もあるけどついてない日もあるし、
普段の倍量くらいのごはんがあるので絶対ごはん余ります。
(普段農家さんとお仕事しているせいか
絶対米は残したくない!と思っているので食べきる)

食事のことばかり書きましたが、特にやることがありません。
前日から腸閉塞を防ぐ為にできるだけ歩いてと言われるので
病室のあるフロアをぐるっと回ったり、
ロビーに白湯をくみに行ったり。

朝の診察で先生のOKが出ると、
お腹に貼ってあったシールも外して
なんとシャワーに入れます。

この日の夕方には点滴も終わって針を抜いてもらえます。
普通に髪もおへそも洗って良いとのこと。
また1つ「生き返った〜」の瞬間です。

傷口の痛さは少しやわらぎますが、
完全にはなくならないです。

でもそれより気になるのは肩の痛み。

腹腔鏡手術でお腹にいれたガスが多少体内に残り、
上に上がってくる性質があるので
肩が痛くなる場合があることはあらかじめ聞いていました。

重苦しい痛みがあって、
痛み止めの錠剤の効果が薄れてくるとそれがつらいです。
アイスノンをもらって冷やしてみたり、
持ち込んだ温熱シートを貼ってしのぎました。




入院5日目(術後3日目)

この日のお昼から久しぶりに白米になります。
と思っていたらまさかの最初のメニューはカレー。

看護師さんにはおやつも
“常識の範囲内でならいいけどコーヒーは刺激物だから
1杯くらいならまあいいかな”と言われていたので
「カレーは刺激物ではないのだろうか」と思いつつ完食。

コーヒーは便の状態がまだまだ不安定だったので自粛。
でも午後に手持ちぶたさ過ぎて
セブンイレブンで十数年ぶりにソフールを買いました。

どうでもいい情報なんですが
きっと入院していると子供の頃に食べていたものとか、
ベーシックなものを欲するのかもしれません。
1階のセブンイレブンにはソフールと
スーパーカップのバニラが異常にたくさん並んでいました。

Netflixで「First love 初恋」も最終話まで見てしまって
持ち込んだ本にも飽きて、
この日は仕事も少ししてみたりして。

ちなみに座っている方がお腹に負担がかかる気がして
立って仕事をしていました。

あんなに痛かった肩の痛みも夜には治っています。

手術の夜は絶対5日で退院できない〜と思っていましたが
回復していると日々実感。
術式や先生の技術もあるのだと思いますが
すごいなあと感心しっぱなしでした。

でも明日退院の許可が下りたら、なにかあっても
すぐ看護師さんに相談できないのか〜と不安もあったり。

この頃には夜もぐっすりです。




入院6日目(退院)

早朝に血液検査を行い、
その結果がでる頃に先生の診察をします。

私はまだ数値に若干乱れがあったものの、
10日後の予定だった退院後の検診前に
再度検査を受けに来れるならOKと退院許可をもらえました。

元々低血圧気味ですが貧血気味だったので、
念のための痛み止めと鉄剤をもらってお昼前に退院しました。

退院する時ってお世話になった看護師さんたちに
お礼を言ってお見送りしてもらうイメージだったんですけど
みなさんめちゃくちゃ忙しそうだし、
ステーションにいる看護師さんたちはミーティング中、
ということで実際は病室の忘れ物チェックをしてくれた
事務員さんにだけお礼を告げて、
あとは心の中でお礼を言って病棟を後にしました。

退院の日の朝ごはん

illustration by Kaori Toriumi

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