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30代フリーランスが卵巣腫瘍と出会って別れた3ヶ月 [準備編]

入院するまでの準備期間
リスクと持ち物リストとお金

「ねじれたら緊急搬送」のドキドキ

子宮筋腫もそうですが、
この卵巣奇形腫も数日で大きくなったものとは考えられなくて、
私の場合5年前の時点であった可能性もあるらしい。

5年前の子宮頸がん検査で
「右卵巣確認できず」という所見があったんです。
(奥まっているとか割とあることなので
様子を見ましょうと言われていた気がします)

だから入院日までの3週間で
急激に大きくなるなどは考えにくいのですが
1つだけ注意してと言われたのは「捻転(ねんてん)」です。

腫瘍がくるんとねじれてしまうこと。
捻転が起きてしまうと立ってられないくらいの痛みに襲われて
救急車で緊急搬送・緊急手術になるそうな。

おまけに残せる予定の卵巣も残せなくなるかもしれないそうで
できるだけ飛んだり跳ねたりでんぐり返し(先生のユーモア)は
しないようにと言われました。

なので通っていたジムもしばし休会。
家でストレッチしつつ捻らない捻らないと思いながら過ごしました。

仕事にできるだけご迷惑がかからないように調整しつつ
子宮筋腫や卵巣腫瘍の体験者さんたちが
Twitterに記録してくれていた持ち物を参考にリストを作ったり、
退院後はしばらく外出できないかもと友人に会ったりしていました。
最後の1週間はそれこそコロナにでも罹ったら
年内の手術が難しくなってしまうので家でおとなしく過ごしました。




入院に必要なもの

私は今まで入院したことがなくて
あったら便利なもの
「S字フック」とか
「すぐ使うものをまとめておく小さめのバック」は
とても参考になりました。

ちなみに病院の下にセブンイレブンが入っているんですが
そこにS字フックが1個から売っていたり、
紙おむつが1枚売りされていたり
(手術直後のために持参するよう言われます)
ウィッグまであって、ちゃんと病院仕様になってます。

参考になるかわかりませんが私も持ち物リストを置いておきます。

ちなみに持ち物リストの中で

▶︎あってよかったもの
・乾燥対策グッズ(ボディクリームやリップ)
 →入院先は電源がいる加湿器は使用不可だったので
  ペーパーフィルター加湿器をダイソーで買いました
・枕とタオルケット
 →なくても困らないけどかなり安心できる
・ランチョンマット
 →先輩の助言で持参したんですが
  トレイに1枚ひくだけで気分が全然ちがいました
・めぐりずむ、湿布
 →後述しますが腹腔鏡手術による肩の痛みがつらかったので
  だいぶ助けられました。湿布は病院でもらえます
・書類ケース
 →入院前も最中も紙もの多いです
・ふりかけ
 →通常よりもごはんの量がかなり多め

▶︎なくてよかったもの
・水なしシャンプー
 →初日、手術翌々日にはシャワーに入れるし
  手術当日は正直頭皮なんてどうでもいい気持ち
・延長コード
 →ベッドの真横についてました
・コーヒードリップパックとおやつ(焼き菓子)
 →ポットがないことと、術後は消化がいいもの推奨なので
  初日以外は食べられず



お金の話

ちなみに私の場合は多床室だとWi-fiが使えないこと、
テレビ電話などができないと思って個室を希望しました。

差額ベッド代と呼ばれる個室料金がかかりますが、
事前に高額医療費が免除になる限度額(収入による)を確認して
入院予定期間(6日間)の個室代を計算すると
生命保険の保障内容で賄えそうだった為です。

ただその前にも検査代などもかかるし
(1番高かった日はMRIを含めた検査をした時の20,000円超え)
正直手術した翌日くらいまでは仕事をする気持ちにはなれないので
のんびり読書や映画やドラマをあらかじめダウンロードできれば
1週間くらいの入院なら多床室でもいいと思いました。

結果的にシャワーやトイレが部屋の中についていたり、
テレビや動画の音を出して観られるのも
イヤホンをずっとしていると耳が痛くなる私にはとてもよかったです。

コロナ禍でお見舞いが禁止ということもあって、
寂しくなったら家族や友人とテレビ電話を…と思っていましたが
6日間だったのでLINEで事足りました。

ちなみに先ほど記載した限度額については
一度支払った後に協会から戻ってくるのですが
先に「限度額認定証」なるものをもらっておくと
退院する時の支払いの時点で限度額までで済みます。
これも入院するまで全く知らなかったことの1つでした。

私は入院決定から実際の入院まで3週間あったので、
限度額認定証も、保険会社への請求に必要な書類も
事前に揃えておくことができました。

退院した翌日に保険会社へ書類を出して
2週間もたたないうちに振り込まれていましたよ。

1つ注意しないといけないのは、月をまたぐ入院の時
高額医療の限度額って1回の入院じゃなくて、
月額のことだった
と退院した時に知りました。

なので11月の内に退院していれば限度額までで済んだようなのですが
私は12月に数日入ってしまった為に少しはみ出しました。
それでも1日も早くとってしまいたい!という気持ちだったので
手術スケジュールを調整して入れてくれた先生には感謝しています。


illustration by Kaori Toriumi

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