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30代フリーランスが卵巣腫瘍と出会って別れた3ヶ月 [検査編]

検査とセカンドオピニオン
入院が決まるまで

CTスキャンの日

CTスキャンを受けるまでの2週間、
手術をどこで受けるのかいろんな人たちに助言を頂きながら
病院を調べました。

この期間が今思えば一番不安でした。
正体がわからないけど何かしらのものがある。
知識不足や後悔、もしもをたくさん考えて、
少し不安定だった気がします。

そしてCTスキャンを受けた日。
先日の検査とはまた別の先生から結果を聞きます。

「これは子宮筋腫じゃなくてね、卵巣の腫れです」

あー…筋腫じゃなかったんだ。
頭が真っ白になりました。
先日の「卵巣だったとしたら癌かも」という言葉がよぎります。

子宮筋腫は20代以上の女性なら結構持っているもの。
大きくなったら取るけれど良性なことがほとんどで、
私の周りにも手術経験者も、
成長を様子見しているというい人も何人もいます。
だから筋腫であってくれと願っていました。

結果的に私の腫瘍は「右卵巣奇形腫」というもの。
直径7〜8cmのテニスボール大に成長していました。

病名だけ聞くと怖い感じがしますが結構よくあるものだそうです。
9割良性なことが多いのですが
それは手術後の病理検査をしないと確定はできません。
髪の毛や歯になるはずの細胞が卵巣で成長してしまったもの、
という説明を聞いても「???」でした。
(手塚治虫・著「ブラックジャック」のピノコが
この卵巣奇形腫から生まれたものという設定らしい)




セカンドオピニオン

その病院でそのまま手術もできましたが
自宅からの通いやすさを考え、先輩のおすすめもあって
もう1つの病院でセカンドオピニオンを受けることに。

セカンドオピニオンの病院予約はさらに1週間後。

お腹の中にテニスボールほどのものがあると思ったら
他の臓器が圧迫されるから苦しい。
そしてほぼ良性とはいえ、万一悪性なら1日も早く取りたい。
私の場合、膀胱の上にドーンと乗っかっていたので
トイレが近かったような気も。

結果的に診断結果は同じで、
提案された手術の術式が異なりました。

セカンドオピニオンを受けた病院で
「少し考えますか?」と言われましたが
もう待ちたくない。
雰囲気の明るい病院だったこともあって
そのまま進めていただくことにしました。

病院に着いたのは朝10時。
その日入れられる限りの再検査、
手術前検査(手術の1ヶ月前から可能)を入れていただけて
終了したのは15時を過ぎていました。

この日に初めてのMRIも経験し
(音がうるさいので15分程度ヘッドホンをつけてくれるのですが
オルゴール音楽と工事現場のような音のギャップが異世界でした)

前の病院では子宮頸癌の検査しかしていなかったので
子宮体癌の検査もはじめてしました。
(痛いと聞いていたけど耐えれるレベルでした)
何本か血液をとって終了。

ちょっと痛みも出てきていたので
(発見前は気付いてすらいなかったのに)
先生が手術を入れられる最短を調整してくれて
3週間後に手術してもらうことになりました。


illustration by Kaori Toriumi

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