「言葉の世界」

いらっしゃいませ
こんにちは
何名様ですか
こちらの席でよろしいでしょうか

同じセリフ、同じ言葉を毎日
誰が来ても何が来ても
澱んだ音の線が口と耳を繋ぐ
空虚な言葉の世界

ギターのコードのように
指1本分違う弦を押さえる
そんな感じで言葉の弦を変えていく
渡す、受ける、
次は大胆にコードを変えて、渡す

澱んだ音の世界は澄んで
心は愉悦の音を奏で
体は指揮者のように
先導しながらセッションを楽しむ
華蓮の音色でいっぱいになる
言の葉が色付き始める。




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