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短歌 水


いくつもの水平線を見たそれがひと繋がりになるとも知らず


いっせいに幸福の意味が書き変わる彼女の生まれた水曜日の朝


掬い上げられる期待は高まれば高まるほどにこの身を沈める


来世では南アルプスの山脈で磨かれて君の喉を通りたい


徐に花瓶の水を捨てる時誰のためでもない僕がいる


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