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短歌

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2022年3月の記事一覧

短歌7

短歌7

眼裏に西日は染みつきこすってもこすっても強く赤く光るだけ

ここにいるみんなときょうだいだった日が確かにあったような気がする

やさしくて淡いものからいなくなる遠くの船の灯りみたいに

星屑が私めがけて落ちてくる斯くして命を加速させよと

(最短で死に向かうだけになりますが)不要なパートをスキップしますか?

その日から君の胎にはおびただしい孤独が宿り産まれては死に

人々が平和を祈る今日ですらま

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