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短歌

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2021年9月の記事一覧

短歌5

短歌5

もう意味を失った嘘を放り込んで煮えない鍋は静かに焦げる

はにかんだ口元の傍の窪みから天使が睨んでいるようで怖い

「すみません、命に価値はありますか」「そこにないならないですね多分」

水と熱とを淀みなく流すための通り道でしかない 人などは

銀色の脳浮き上がり六月のカレンダーにもやさしくなれる

今日だけは薬をやめて僕たちの歴史を変えるようなキスをしよう

修飾はいらないすぐに取り去って露わに

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