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アウトプットがなければ仕事は終わらない

いつまでたっても仕事が終わらない。
仕事が山のように増えていく。
それはアウトプット(成果・ゴール)の定義が決まっていないからでは?

価値の評価につながるものが成果

成果って言うと、すごく壮大に聞こえるけど、要するに相手と約束した後に、作り上げるもの。
「これをしたらこの仕事は終わり。」というのがゴール。

成果は、無形有形どちらもある。

有形の成果は成果物と呼ばれる。

無形の成果は評価がしにくい。
なので、評価しやすい形での証跡(作業の記録)が成果物となっている。

相手との約束

営業マンなら契約書が約束だろう。
お店屋さんなら、お店でやると決めたことが約束だろう。(パン屋ならパンの提供)

でも、実際、サラリーマンやアルバイトの仕事の全てが契約で決まっているとは限らない。
時給の人はさらに分からない。

(時給契約は、大枠で取り決めた仕事に関して作業したら、時間で対価をはらいますよ。というものを言う。そもそも、相手がお願いしたいことを厳密に決めきれないから、契約上、時給にしているわけ。)

なので、日々発生する仕事というのは、クライアントや上司と約束してから始めないと意味が無い。

約束することは、「どんな成果を渡したら、その仕事を終わりとして良いか。」ということ。

「ちょっとパン買ってきて」

例えば、パンが食べたいから買ってきて欲しい。という仕事の依頼を受けたとしよう。

「わかりました!」といって、コンビニに走るのは愚策。約束の仕方が甘い。

パンについてもう少し詳しく聞く方がいい。

・パンを買ってくる目的は?
・食べたいパンの種類はあるか?
・パンの味は、あまい?しょっぱい?
・予算は?
・どれくらいの量?1個?10個?
・どれくらい待てるのか?
・食べたいパンがなかった場合の代替品は?
などなど。

実際にパンを買ってくるだけのことに、こんな質問攻めはしないかもしれないが、ちゃんと相手が欲しいものをイメージして、確認することに越したことはない。

そして、相手が欲しがっていたものは、
コンビニの焼きそばパンではなく、会社の近くにあるパン屋さんの出来たてメロンパンかもしれない。
(あるいは逆の場合もある)

そして、約束の品を買ってきたら、相手はとても満足して、喜ぶだろう。
でも、反対だったらどうだろう。
せっかく買ってきたのに、ガッカリされてしまったり、あんまり感謝されなくて不快な気持ちになる。

では、我々は日々の仕事の中で、この行為を丁寧にしているだろうか。

きっと調子がいい時、余裕ある時はやっていて、仕事が上手くいっている。
余裕が無くなると、このひと手間を省いてしまい、痛い目を見ている。

OIPの順番で決める

そんな余裕が無い中でも、忘れないでおくためのフレームワークを紹介。

OIP(おー・あい・ぴー)の順番で成果物の定義をしよう。
OIPは「Outpot、Input、Process」の略。
それぞれの意味は以下の通り。

・Output…ゴールとなる成果物はなんなのか。どうしたら終わりなのか。
・Input…Outputを作るために何を使えばいいのか。
・Process…InputからOutputを作るための工夫や方法はどんなことをすればよいか。

まず初めに、ゴール(Output)を決める。
ゴールを明確に決めてから、今ある情報(Input)を整理して、
やること(Process)を逆算する。
こうするとやることが明確になって、計画が立てられる。

そして、ゴール(お互いで合意した成果物)があるからこそ、それに向かって創意工夫できるのである。

システム開発で横行している間違いは、ふんわりしたクライアントのお題に対して、いきなりプロセスを議論しはじめること。

いやいや、その前にそのクライアントはそのお題に対して、どうなりたいのさ?って話。

この「どうなりたいのか?」を明確に決めなかったり、忘れたり、変えてしまうとその仕事は終わらない。

なお、大きな仕事は小さなOIPの集合体。
なので、タスク一つ一つにOIPを定義すること。

まとめ

仕事はゴール決めてから、始めよう。
そのためにOIPを意識しよう。
シンプルに明確に。

以上

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