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わざわざ確認しなけりゃよかった話

その昔、大学生の頃。
夏休みに友達と一緒に青春18切符で旅行をしました。
日本海側から東北を周り、太平洋側から戻ってくるルートでした。

出発は地元の三重県。
岐阜を通過して日本海側に出て富山でご飯を食べ新潟の柏崎あたりで途中下車して海水浴。
山形県に入った頃には日が暮れておりました。

行き当たりばったりの旅行だったので宿や明確な行き先も決めておらず
なにかありそうな駅に降りてサウナにでも泊まろうということになりました。

今ほど情報のない時代です。
もちろんインターネットも携帯電話もありません。
にもかかわらず、ぼくらは下調べもほとんどせずに出発しており、頼りにしていたのは時刻表だけでした。
時刻表に載っている地図の表示が大きい駅や電車が乗り入れている駅であれば宿なり食べ物屋なりがあるだろうと勝手に決めつけていたのです。

地図上で大きく表示されていた『酒田』。
とりあえず酒田に向かうことにして、
酒田に到着したのは20時とか21時くらいだったかな。

しかし、着いてみて驚きました。
パッと見た感じ何もありません。
今はどうなっているのかわかりませんが、当時はビジネスホテルとかサウナとか全然なかったと記憶しております。

ひょっとしたら実際にビジネスホテルみたいなものはあったのかもしれませんが、タウンページをみて電話したら予約がいっぱいだったとかで、いずれにしても泊まるところは無かったのでした。

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