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ノスタルジーのその先に

日本シリーズが始まりました。
オリックスとヤクルトの対決だそうです。
今から26年前、ちょうど大学生の頃も同じカードがありましたね。

そんな日本シリーズを見たせいか、寝る前にふと26年前が頭に浮かびました。

1995年。
年明け早々に大地震があり、地下鉄サリンといった暗いニュースも。
ウィンドウズ95が登場して、ビートルズのFree As A Birdが発売されたのもこの年。
前の年からのイチロー選手の盛り上がりっぷりはすごかった。
音楽ではブリットッポップや渋谷系が盛り上がっていて、日本でメロコアのバンドがいくつも出て来たのもこの頃だったかな。
まだまだテレビや雑誌の全盛期。
世紀末が忍び寄って来ている不穏な感じとそこを頂点として滅びるんじゃないかという賑やかな文化。
通信の手段は電話か手紙。
偽物テレカなるものが出回っておりました。手紙で人とコミュニケーションを取るのも今よりも普通でした。
個人的には昔メルマガにも書いたけど、青春18切符で旅行に行ったりして。。。

暗いニュースが多かったような気もするけど、
バブルを引きずった華やかさがまだあって、
今に比べていろんなことがおおらかで、
まだまだ夢のある時代だったのかしら。
そんな時代を存分に謳歌していた二十歳の自分。
東京に来てまだ2年弱。
楽しい盛りで希望に満ち溢れておりました。

満ち溢れておりました??


いやいや、、、


実際は、夢ばっかりでかくて何者でもない自分に怯えながら
見透かされたくないから常に斜に構えて、
うまくいかないことにイライラしたり、
周りの目を気にして人のことを羨んだり
自分を伝える声を上げる勇気もないから、
誰かが自分のことを認めてくれるのを待っていたり。

語り尽くせない若気の至りの数々。

彼女もおらずお金もなくてバイトに明け暮れる日々。
深夜バイト先から帰ってきて、することもないから暗い部屋で深夜の音楽番組を見て自分のほうがイケてるという思いでギターを弾いたのでした。

その頃は心の奥底では
こんな時代、最悪だなぁ
と間違いなく思っていたのです。

間違いなく。

軽く振り返ると楽しい日々。
でも、よーく考えたら全然満たされてない日々。

思い出と現実と隔離が半端ないです。

で、こういう時ってどうなんでしょうか?

本当によーく考える必要はあるのでしょうか?

どうせ過ぎてしまえば過去なんて思い出補正がかかって美化されるものだから、
真実には目をつぶって良いことだけを抽出したほうが健康的なのかもしれません。

やらかしてしまった過去は変わらないし
仮に反省なんかがあるとしても、それはそれ。
真実をきちんと追う必要はないのかもしれませんね。


26年前、めちゃくちゃ楽しかったなぁ。
面白い時代でイケてたなぁ、おれ。
最高だったな、と。

思い込みの自己催眠で全然オッケー!!
どんどん自分を騙していきたいものですな。

でも、、、心の奥底では
そうやって自己催眠をしている人をよりも
美化された過去をあまり信用していない人のほうが信頼できて
そういう人のほうが友達になれるんじゃないかという気もしていたり・・・

みなさん、どうでしょうか?

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