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お金だけではない、”世の中をアップデート”する価値観を探し続けた先に辿り着いた、「インパクト投資」という世界。うむラボ通信#10 照沼 大

【うむラボ通信】は、私たち「うむさんラボ」の想いや活動を知ってもらうために、学生インターンのあかり、ちより、しまゆうが、メンバーへのインタビューを通してお届けする、みなさま宛のお便りです。

私たちうむさんラボは「株式会社沖縄県」を目指して、沖縄の様々な社会課題解決に取り組むと同時に、豊かさを分かち合う”逞しく優しい経済循環”を産み出し、あたたかい社会の実現を目指しています。

うむさんラボ ホームページ|https://umusunlab.co.jp/

第1回のインタビューでは、代表取締役 比屋根 隆が描く未来や想い、うむさんラボの魅力などを語っています。ぜひご覧ください。
キーワードは「株式会社沖縄県」社会的インパクト投資による”あたたかい社会”を、沖縄から世界へ。 【うむラボ通信】インタビュー#1 代表:比屋根 隆

第10回はうむさんラボの立ち上げメンバーのひとり、照沼 大さんです。インタビュアーはしまゆう、記事はあかりが担当しました。
キャピタリストとして長年活躍されてきた照沼さん。長年の疑問を解決に導いた”転機”は、比屋根さんとの出会いでした。照沼さんの様々な”想い”を綴った、そんなインタビューをお届けします。

パートナー : 照沼 大

うむさんラボのインパクトファンド「カリーインパクト&イノベーション」ファンドにて、運営メンバーの一人として携わっているほか、自身もLP(出資者)として協力してくださっている照沼さん。

”日本ベンチャーキャピタル株式会社(NVCC)”でキャピタリストとして30年近く勤務した後、現在は培った知識と経験を活かし、個人事業主として様々な活動を行っています。

照沼さんが、うむさんラボ代表である比屋根 隆さんと出会ったのは10年ほど前のこと。
比屋根さんが当時より構想していた「株式会社沖縄県」の実現のため、「社会的インパクトファンド」の設立に向け動いていたとき、共通の知人を通して照沼さんに声がかかりました。

”ベンチャーキャピタル”とは、未上場の新興企業に出資することで株式を得、将来的に企業が株式を公開(上場)した際に株式を売却し、大きな値上がり益の獲得を目指す投資会社や投資ファンドのこと。

「きちんと”成果’として儲けを出さなければならない仕事」において、どこか物足りなさを感じていたという照沼さん。
特にこの時期の株式市場は、”ネットバブル”や”リーマンショック”等が起きた、非常に経済の不安定な時代。

「仕事柄、お金を稼いで”損”をしちゃいけないのは絶対だけど、それだけじゃ世の中をアップデートしていけないと考えていた」

自身の仕事の”社会的意義”を模索し続けていた照沼さんにとって、「比屋根さん」と「社会的インパクト投資」との出会いは、まさに”欠けたピースが見つかった”かのようでした。

当時、うむさんラボの立ち上げメンバーである佐藤 道明さん(第7回インタビュー)の東京オフィスにて開催されていた、三尾 徹さん(第9回インタビュー)らによる”社会的インパクト投資”の勉強会への参加を機に、その世界に入り込んでいった照沼さん。

「ビジネス=経済的リターンの追求」という考えが主流で、ビジネス×「社会課題」「持続可能性」といった概念への理解がまだまだ乏しかったこの時代。
会社の仲間をはじめ周囲に働きかけるも、共感を得られることはなかなかありませんでした。

ようやく見つけた自身の「やりたいこと」、その”想い”を諦めず繋ぎ続けてきた照沼さん。

昨年夏、比屋根さんや照沼さんをはじめ様々な”想い”を乗せたファンドはついに始動となり、照沼さんにとっても大きな一歩を踏み出した瞬間だったのではないかと思います。

人と人との繋がりは”タイミング”

うむさんラボの立ち上げメンバーであり、会社やファンドの波乱曲折も共に乗り越えてきた照沼さんですが、ずっと並んで歩んできたのではなく、「繋がるべき時に繋がってきた関係」だと言います。

実は、一度は始まる直前までいったファンドの設立が、白紙に戻ったことがあるそう。
「たまたまタイミングではなかっただけ。また絶対一緒にやるときが来ますよ」
比屋根さんから照沼さんに向けたメッセージを、ずっと覚えていました。
その言葉通り、幾重もの挑戦と年月を経て、また”縁”が繋がって、”今”があると言います。

また、改めてうむさんラボの魅力を伺ってみたところ、「やっぱり比屋根さんのことが好きなんだろうな」と話し始めてくれた照沼さん。

これまで多くの会社や社長と関わってきたなかで、会社における”人”の大切さ、特に”創業者”や”社長”の存在の大きさを実感したそう。

会社の魅力とは、トップの持つ信念や目的、背景となるカルチャーにどれだけ”芯”が通っているか。その想いをどれだけ従業員が受け止め、同じ方向を向いて乗り越えていけるか。

比屋根さんの”沖縄愛”は、照沼さんらが出会った頃からずっと変わらず、また出会って1ヶ月程の私たちインターン生も実感するほどの一貫した”強さ”があります。

これまで様々な人との出会いや関わり、成長を見守ってきた照沼さんから見て、比屋根さん自身の魅力はもちろん、その”想い”を共に体現しているメンバーの魅力は、ずっと変わらないのだといいます。

学生に向けてのメッセージ

照沼さん自身のことからファンドのことまで、様々なお話をしていただきましたが、最後に私たちを含め「学生」に向けて、伝えたいことを伺ってみました。

「今すぐやるわけではなくても、”起業”を選択肢の一つとして持っておいて欲しい」

会社に勤めることももちろん選択肢の一つですが、「やりたいこと」や「ワクワクした瞬間」に出会ったとき、たとえ自分の身一つでも積極的に挑戦していって欲しいと言います。

「社会課題」や「インパクト投資」という考え方がより身近になってきた昨今、私たちの世代は様々な世界の変化にさらされ、その対応が求められていますが、個人のバックグラウンドや環境等、”人”により、関心を持つ話題や重要性は一人一人異なります。

また、実際に起業することはなくとも、自分の関心に対してリスクを恐れず立ち向かっていく、そんな姿勢を持っていてほしい、そう語ってくれました。


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