見出し画像

vol.2 刃物について

こんばんわ。umumです。
本日も汎用フライス使用して、樹脂をたくさん削ってきました。
そんな中、ジュラコンを削っている際に、切削後に断面がバサバサしている現象が起きました。

断面がバサバサのイメージ こんなにひどい状況ではなかったですが。

<ジュラコンとは?>

ジュラコンの画像

POMはエンジニアプラスチックの1つで、優れた耐熱性と機械的強度を持つ素材です。汎用プラスチックよりも耐熱性と機械的強度が高く、多くの場面で使用が可能な素材です。デメリットは、耐候性に弱く、屋外での使用に適していない。
※ 溶けてしまう融点は165℃、柔らかくなってしまう軟化点は約150℃、熱で変形していまう温度は155℃、耐熱温度が約110℃

ジュラコンの説明をさせていただいた上で、断面のバサバサ問題に戻ります。
まず初めにバサバサの原因は、回転数が高すぎて、樹脂が溶けているのかと思い見直しを実施しました。
1回目:2000→1500回転で切削。状況は改善なし。
2回目:1500→1250回転で切削。回転数を変えても全く状況は改善されず・・・

上記の結果を踏まえて、回転数はどうやら関係がなさそうだと考え、続いて刃物がダメになっているのではないかと考え、点検しました。

しかし、目視で見ても歯が欠けているようには見えず、原因がわかりませんでした。
先輩社員に確認したところ、「刃先の先端を爪でなぞってごらん」と言われ、なぞってみると、少しだけ突っかかりがありました。
この突っかかりが、断面をバサバサにしていた原因でした。
まさか、肉眼では確認できない、こんな少しの欠けが仕上がりに大きな影響を与えるとは思ってもいませんでした。

これくらい欠けていれば気づいてのですが・・・w

切削加工の奥は非常に深そうです。
樹脂によっては、回転数が高すぎることで、溶けてしまったり、
異常な速度だと機械が悲鳴を上げたりなど、条件設定も重要になってくるとのことなので、各樹脂に合わせて一つ一つ習得して行きたいと思います。

本日はここまで!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?