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グウェル氏、天和耐久達成~7時間半の戦い~

「天和耐久達成」というワードがもう強いんよ
実はこの実現にはからくりがあるんだけども、事実として天和を達成したこと
配信を見ていなかったとしてもまず無理と思われていることをやり遂げた事実
それが言伝で伝わってくるだけでもおもろいと思う
まじで!?ってなる

天和耐久、概要

グウェル・オス・ガール氏が8、9、10、11、12、13、14、15、16万人記念にて
天和耐久という地獄のような企画を行っておりました
先日の文野環さんのNyanyanyanyanyanyanya!耐久といい
地獄企画が伝播してしまっているのか

天和の難易度

天和(テンホウ)とは麻雀の役であり、狙って作れるものでもない
手牌が配られ、最初に引いた牌ですでにアガれる形に揃っていることで
天から授かる超豪運というような感じだ
親(最初の手番)以外の人の場合は、地和(チーホウ)と呼ばれる
遊戯王でいったら「初手エクゾディア」みたいなものである

この難易度だが、33万分の1くらいの確率らしい

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今回の挑戦、地和と自分以外のCPUが出しても可というルールで始まったので
だいたい10万分の1、サムネの0.00001%という想定になっていたのだろう

参考:らすかるの家 - 麻雀の数学
http://www10.plala.or.jp/rascalhp/mjmath.htm#6

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ちなみに雀魂牌譜屋さんの和了役集計データによれば
記録数が多めの金の間半荘戦(3583万9021回の和了)の統計で
天和は127回、28.2万分の1くらいと理論値よりは出ているけどそんなもんらしい
よく考えたら流局分が集計対象外になるからその分の差かな
(天和よりでてない四槓子とかいうやつ…)

とまあ10万回の対局をして1度見れるかどうか、という非常に稀有な役
ふつうに麻雀を打っていても一生見れない可能性もある
例えばランキング上位の魂天の人を見ても対戦数は半荘1000~2000くらいだった
1半荘で8~10局としてもそれだけやって局数は1~2万局といったところか
雀魂では役達成回数も記録されているが、天和に1ついてたら相当すごいと思う

天和を出すことだけに集中するなら

ただそれはふつうに麻雀をすればの話でもある
天和を出すことだけを目的にするなら、最後まで対局をする必要がない
つまり牌を配られるまでだけでいいので、それを高速化すれば試行回数を稼げる

友人戦作成、作成、CPU戦開始、退出……

これを繰り返すことでふつうに麻雀を打つのとは段違いの速度で局数を増やせる
おそらくグウェルさんの最初の作戦はこれだったのであろう

だが……!それでも10万分の1の壁は大きかった
手動、、少なからず確認も必要、果てしない単純作業
蝕まれていくものがある、耐久配信の名に違わぬ耐久が始まった

確率への挑戦、耐久

仮に1分に1回のペースで配牌を開く、天和抽選ができたとしよう
10万回やるには10万分である、1666時間、69.4日かかる
いや30秒に1回くらいのペースでできるだろう、としてもその半分34.7日だ
しかもX分の1の確率をX回やったとしても、成功率は6割くらいらしいので
この程度の高速化でははるかに厳しい、本当に無茶な企画であった

正直、企画聞いた時点でさすがに無謀だろうと思った上に
やり方次第かと思って配信見に行った人も
これ見たら……いややっぱ無理だろうと思ったんじゃなかろうか

少なからず効率化アイデアなどもでて速度は上がるものの…
某エヴァンゲリオンの有名なシーン
主人公シンジ君が虚ろな表情で、敵掃討の訓練を作業的に淡々と行う
「目標をセンターに入れてスイッチ」状態になるグウェルさんであった

これをどうやら5時間くらい雑談しながらぶっ続けていたらしい
自分がちょうど見に行ったときには新しい展開を迎えていた

修羅戦、天和パズルへ

5時間過ぎくらいに閃く、修羅の戦やればいいんじゃね?
配信レイアウトの都合で4アカ作ったらしいが、ここでそれが活かされてくる
これがなかなか奇跡的というか、色々と運良く噛み合っていた

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「修羅の戦」とは雀魂の期間限定・特殊ルールモード
ちょっと前の咲コラボの「温泉合宿」で行われていた仕様では
ランダムマッチングでしか対局を行えなかった
それが現在のイベントでは、大会戦ランダムマッチの他
自作ルームのモードでも選択できるようになったので
たまたま自分4人で作れる状況が揃っていたのだ
計画でなかったとしても配信者として持ってるなあというツキの良さ

5時間20分あたりからこのモードでの天和挑戦がスタートした
これが今までの虚無単純作業と一転、すごく頭を使うパズルゲームと化した
リスナーもこの新感覚のゲームに麻雀脳をフル活用して参加し始め
天和パズルとしてこういうゲームモード化してもいいんじゃない?
ってくらいの感じでグウェルさん自身楽しがってて盛り上がった

希望の一筋、修羅の戦ルール

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修羅の戦がなぜ、この天和耐久の希望の一筋になったかというと
この特殊ルールでは対局前に3枚選んで手牌交換を行う
トランプの大富豪みたいな感じのシステムがある
そう、この手牌交換は"対局前"なので、最初の配牌をわずかに操作できる
この交換を含めて手牌が完成すれば…天和の条件を満たせるのだ!

実質、他者の手牌から好きな牌を3巡分選んで交換できるようなものなので
天和クリア条件がかなーり緩和される
ただし手牌交換は時計回り、半時計周り、対面交換の3パターンあるため
手牌が完成するパターンを見つけたとしても最後の1/3の砦がある
これで「1/3天和」とかいう、パワーワードがまた生みだされてしまった
33万分の1を3分の1まで引き上げる男…!この辺めちゃめちゃ面白かった

天和チャンスの見極め

かなり現実的に天和を目指せるようになったとはいえ
これでもかなり難易度は高く、ここから小一時間奮闘することになる
実現チャンスが増え、ツモを挟まずに確定できることもあり
地和をなくし、途中から天和一点狙いに絞ることになった
「地和は甘え」とかいうまたすごいワードが飛び交っていた

手牌にチャンスがあるかどうか、この見極めがいい特訓にもなりそうだった
麻雀は4面子+1雀頭を作るゲーム
3牌までの交換なので、少なくとも2面子か1面子+1対子がないといけない
七対子なら最低4対子必要、みたいなことをリスナーもロジカルに詰めていく
また次局へ進むテンポを良くするために
四風連打(四人のプレイヤーが同じ風牌を第一巡目で捨てると流局する)
九種九牌(一九字牌が九種類以上あるとき流局できる)する方法とか
柔軟な発想でアイデアを出している人もいて面白かった

前半の耐久から後半の活き活きと麻雀ファンも楽しみだす落差がすごい

天和出すシーンはぜひ配信で見てみたってくださいませ!

この図冷静に考えると笑ってしまうなぁ…
ぐえるさんおめでとうございます!!

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