たわごと

自分の不甲斐なさに枕を濡らした日から1年が経った。
平凡なスペックに抜きんでた野心を備えて生まれてきてしまったわたしには当然の如くある種の魔物が付きまとうのであって、あと3日もすればまた、 1年記念日 だ。

わたしの配合は誰が担当したのだろうか、と考えてみる。この境地に至る時はとっても暇か、とっても現実逃避している時で、こう言う時は素直に思考に侵されるのがわたしには1番の健康法であって。

こんなにも不平等な人間たちを造ったのはまず1人での所業じゃあないだろう。そんなの早々に狂ってしまう。ましてやここは類い稀なる多神教の国だ。

完璧を求めすぎてしまうあまりに何度も作り直して作り直して、気がつけばもう皆は遥か先。
自分には縁の無いアイデアを散りばめた それ を飄々と形にするひと と、お世辞にも上出来とは言えない それ を屈託のない笑顔で見せびらかし慈しむひと の両方に嫉妬しながら半ば投げやりで制作を終えるようなひとで 、そんな事は別に初めてじゃないひと、だったり。

最初のほうのままで行けば文句無しの「5」だったたのにな〜 なんて言われながら「3」の評価を貰ったりね。それは高校時代の私じゃん。

善意がいちばん残酷で痛いのは周知。羞恥。


わたしの薄っぺらさやあまりにも弱い引力に言及してきたひとは、まだいない。

わたしを 柔らかい内側に招いてくれるような人があると、手駒のすくない私は大抵この魔物をどうぞ肴に、と連れてゆくのだが、どうも怒られてしまう。
それか 羽根の生えたような言葉を賜るか。

わたしを罵倒することに情を燃すようなひとにも、触れられたことの無い、わたしの瑕瑾。(と、敢えて言わせて頂く)

そのままで十分魅力的だ、なんてわたしを諭す、わたしの「配合者」を想像してみると背につめたい電流が走るが、それは絶対的な杞憂であって。

わたしが朽ちた暁には ふたりでわたしの大好きな人たちを わかってねえよなあ、なんて罵倒しながら笑い合おうではないか。


そういや、目元は気に入っている。



#初めまして #エッセイ