花鳥風月

すこしだけ高尚な自慰

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すこしだけ高尚な自慰

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あれは確か六度三分

実はまだわたし、あまり生きていなくて、 安易にたくさん話してしまうとどうにも不都合が起きそうなもので。 わたしの学生時代のこと、とだけ。 皆の中心というわけではないけれど 人に囲まれているのがよく似合って、ひとりでいても惨めさをつゆとも滲ませない人。それでいて 自身を全うするのにあたって、普通よりも少しだけ精神を削らせなくてはならないであろう、とても不器用そうな人。 そんなひとがいつも、わたしにだけ ミルクとバターと蜂蜜をとろっとろに溶かしたような目を向けていた。

    • たわごと

      自分の不甲斐なさに枕を濡らした日から1年が経った。 平凡なスペックに抜きんでた野心を備えて生まれてきてしまったわたしには当然の如くある種の魔物が付きまとうのであって、あと3日もすればまた、 1年記念日 だ。 わたしの配合は誰が担当したのだろうか、と考えてみる。この境地に至る時はとっても暇か、とっても現実逃避している時で、こう言う時は素直に思考に侵されるのがわたしには1番の健康法であって。 こんなにも不平等な人間たちを造ったのはまず1人での所業じゃあないだろう。そんなの早々

    あれは確か六度三分