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再び外に出る時がきた

5月はいい季節。
日照時間が長くなり、暖かく、気持ちも晴れる。

真冬に失恋して、その後も仕事が忙しくて、心身共に疲れ果てて、休みの日は家から出られない状態が続いていた。

田舎の冬は本当に嫌になる。
冬から春にかけての時期も不安定。
メンタルが落ち込んでいると尚更だ。
外の景色を見るのも嫌で、何より寒いのも苦手で、仕事以外ではずっと家に引きこもっていた。

先週の土日もそれで引きこもっていたが、今回はこれがかえって逆効果になっていることに気づいた。
家から出なさ過ぎて塞ぎ込み、泣く。

この土日は外に出よう。
そう思って後回しにしていた歯医者などの予約を取って外に出た。

昼前に用事が終わって、そのままふらっとドライブに出ることにした。
よく気の赴くままにどこまでもドライブしていた時期があったけど(片道100キロとか)、いつぶりだろう。

海沿いの道を、暑いけど窓を全開にして走った。
今日は晴天。

瀬戸内の青い海と、海に浮かぶ島々の緑が見える。
この景色をずっと側で見て育ったので、なんだか込み上げるものがあり、運転しながら涙が流れた。

なんかもう最近、何にでも泣く。
悲しくても泣くし、嬉しくても泣く。
海を見ても泣く。
すぐに胸がいっぱいになってしまう。

そうして着いたのが、山口県周防大島。

周防大島の海はとても穏やかで綺麗。
風も気持ちよくて、自然と、ああ来てよかったなぁ。と思った。
海の青と、島の緑に、山口特有の夏みかん色のガードレールがよく映えていた。

ひたすらぼんやり海を眺めて、砂浜も歩いて、帰りにカサハラハニーというはちみつカフェに寄った。
巷で話題のはちみつ屋さん。
少し小高いところにあって、海が見える、静かなカフェだった。
青梅はちみつジュースを飲み、お土産に小瓶に入った初夏採りはちみつを買った。

帰りは尿意と闘いながら、1人カラオケ状態で運転した。

良い1日だったな。と思った。
やっと1人で外に出られるようになった。

夏至までのこの季節が、1番好き。

ありがとうお日様、青い海、島の緑、夏みかんガードレール。
そして素敵なカフェと、おいしいはちみつ。

カサハラハニー
はちみつカフェ

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