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#サステナブルシーフード

宮城・女川ギンザケAIP

結果 日本で初めてギンザケのASC認証を取得しました! 日本初のAIP(養殖業改善プロジェクト)である「宮城女川・銀鮭AIP」は2020年6月に日本で初めてギンザケのASC認証を取得しました。 プレスリリースを見る 背景 女川町は宮城県北中部の三陸海岸に位置しています。水深が深く主要な海流が交わる周辺海域では牡蠣やホタテ、海苔などの養殖業が盛んな日本でも有数の好漁場です。本プログラムを行う株式会社マルキンは1977年に国産のギンザケでは初めて事業レベルでの養殖を成功させ、以

那智勝浦ビンチョウマグロ延縄FIP

背景 和歌山県那智勝浦港は生鮮まぐろの水揚日本一を誇る港であり、マグロは古来から地域経済・文化にとって非常に重要な存在であり続けてきました。しかし世界的にマグロ類の漁獲量が減少し、那智勝浦でも2000年代からクロマグロの漁獲量が減少しています。 そこでマグロの買付加工会社である株式会社ヤマサ脇口水産は持続可能な方法で生産された水産物のみを扱う自社独自の調達方針を策定し、さらに2012年にはビンチョウ、メバチ、キハダおよびクロマグロを対象としたMSC予備審査を受けました。 概

生産者と企業の想いから生まれたサステナブルなカキ漁業

〜「広島カキ漁業改善プロジェクト」MSC認証本審査入り〜 日本のカキの生産量の約2/3を誇る広島産のカキをサステナブルにしたい。 そのような日本生活協同組合連合会そして広島県呉市を拠点とする倉橋島海産株式会社をはじめ5つの漁業者で結成されている「 広島カキ共同体」を実現するべく、2020年1月に「広島カキ漁業改善プロジェクト(FIP)」を弊社と関係者で発足しました。 サステナブルな漁業を目指すプロジェクトである漁業改善プロジェクト(FIP:Fishery Improve

東京湾スズキFIP

背景 江戸前の食文化を形成した魚のひとつスズキ。旬は夏で、年間を通じて中型巻き網漁業や小型底引き網漁業により主に漁獲され、日本で最もスズキが漁獲される地域となります。 ただその背景にはスズキ以外の対象魚種の資源そして漁獲量や生産高の低減、それゆえの漁業者数の減少など多くの課題が残ります。 スズキ漁業に依存する地域漁業者そして荷受けとして資源を次世代に残し、巻き網漁業を持続可能な漁業として継承したい想い、水産資源と経済性の両立、そして2020東京五輪をひとつの契機と捉え、海光

広島カキFIP

背景 日本のカキ生産量の2/3を占める広島県の海域は、地形、潮流、水温などカキが大きく成長できる条件がそろう日本でも有数のカキの産地です。広島県でもトップクラスの生産量を誇るのが倉橋島海産株式会社。1962年創業時からカキの生産を始め、現在は広島湾南西部と中部5つの漁場で、生産から加工までを一貫して手がけています。 これまで食の安全・安心に注力してきましたが、環境に配慮したカキの生産を日本一の産地である広島でまずは始めたいとの思いから、長年の販売先でもあり近年積極的にサステナ

気仙沼ヨシキリザメ・メカジキ延縄FIP

背景 気仙沼の生鮮メカジキの水揚げ量は全国一位。2019年には全国の約3,033トンのうち73%の約2,221トンが気仙沼で水揚げされています*。ヨシキリザメも気仙沼が全国の水揚げ量第一位の魚種で、伝統的に余すところなくふかひれの他、身は「すり身」にして「はんぺん」などに、また工芸品としても利用されてきました。 このFIPを実施している気仙沼遠洋漁協は北西部太平洋でメカジキ、ヨシキリザメを獲っていますが、最近の科学委員会の報告によるとどちらも過剰に漁獲されておらず、資源も枯