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自分には強みがないと思ってる人へ

「あなたの強みは何ですか?」という質問に対して
「自分には特別な強みなんてない」と思い、
返答に難しさを感じている人が
とても多い印象を受けます。

一方で、
よく「私の強みって何だと思う?」と
友人に助言を求める光景を目にしますが、
周囲の反応として
「いや、あなたいっぱい強みあるじゃん」
と感じられることも多いのではないでしょうか。

このギャップはどこから生まれるのでしょうか。
なぜ本来あるはずの強みに
本人は気づけないのでしょうか。

もしかすると、
「自分の強みがわからない」という悩みは
「自分の強みがない」こととは別のところに
本質的な問題があるのかもしれません。

先日、友人たちと旅行へ行った際、
この問いについて非常に良い気づきを与えて貰ったので
自分なりに解釈して言葉にしてみました。
新しい切り口をもたらすことができたら嬉しいと思います。

自分の強みの基点はどこにある

文章全体の結論を先にお伝えすると
「自分の強み」の真髄は
"人よりもどれだけ優れてるか"にあるのではなく
"何をもたらせるかという視点立ち、発揮できる価値を見い出すこと" にあるのかもしれません。

おそらく前者の人は、
「人より何ができるか」という
"相対的な価値"や"他者に勝る優位性"などを
主張するのに対し、
後者の人は「どうありたいか」という
"自分の持つ視点"を前提とした
"役割"や"貢献できること"
を言葉にするでしょう。

このことをもう少しわかりやすく伝えるために、
とある講義で教授がおっしゃられていた
金言を紹介したいと思います。

「優れた人は何者かにこだわらない。何を発揮できるかで考えている」

by 私の大学の金融論の先生

この言葉は
「自分の強みとは何か?」という問いを考える上で
本質的な部分を的確に捉えていると感じたため引用しました。

先ほどの文脈でいうと
"何者かにこだわる"というのは、
"他者と比較して自分が何を持っているのかにこだわる"こと、
言い換えると、"自分の持つ名刺にこだわる"ことを
意味していると私は解釈しました。

一方で、
"何を発揮できるか"というのは
"自分の持つ視点や美点から何をもたらせるか"
ということを意味しています。
つまり、
「どうありたいか」が 前提となって
「もたらせる価値」=「できること」が決まる

という考え方を後者の人は持っているのです。

自分の強みを再考する

さて、以上の文脈を踏まえて
「あなたの強みは?」という問いについて
もう一度考え直してみたいと思います。

この質問は、回答者の持つ
「根底にあるスタンス」を問うものかもしれません。

具体的には次のように分けて考えることができます。

<前者の人が持つスタンスと特徴>

「スタンス」
"人よりも優れたものこそ強みである"

「特徴」
1. 過去の結果や実績から導き出される強さ。
2. 自分の「できる」は周囲との比較によって決まるため
相対的に自分の立ち位置が明確になる。
3. 自分ではコントロールできない環境要因から
影響を受けやすいところに難しさがある。

<後者の人が持つスタンスと特徴>

「スタンス」
"強みとは、「何をもたらすか」を目的として発揮される価値である"

「特徴」
1. もたらす視点から生まれた"自分なりの役割"によって
どれほど目的達成に貢献できるかにより導き出される強さ。
2. その人が持つ「何をもたらすか」の解像度や
「ありたい姿」への想いの強さが
「その人が発揮できる貢献範囲」を決定する。
3. 自分でコントロールが可能だが、
視点を磨き続けなければ、
できることの範囲が限定的になってしまうところに難しさがある。

以上のように、
「あなたの強みは?」という問いに対して
スタンスが違えば、
強みに対する"意味"や"特徴"も大きく異なる
ことがお分かりいただけたと思います。

冒頭で述べた「自分の強みがわからない」
という悩みを抱えている人は、
前者ではなく後者のスタンスを持って
自分の強みを再考してみるといいかもしれません。

「自分の強みがわからない」こと自体に
問題があるのではなく、
前者のスタンスだけに固執してしまい
後者が持つような
「何をもたらすか」という前提を飛ばして
自分の強みを考えてしまっていること

本質的な問題がある可能性を主張したいです。

言い換えると、
「何をもたらす」という前提を見つめ直すことで
周りの友人があなたの強みをたくさん挙げられるように
自分自身でも「自分の強み」を
再認識することができるのではないかと私は思います。

また、「何をもたらしたいか」を基点として
「私の強みは何か?」を捉え直すことで
文脈や背景に応じて強みを柔軟に選択する
手段に依存しない戦い方
も可能になると思います。

読んでくださった方が、
自分の根底にあるスタンスを整理することで
自分自身の強みを認識できることを願っています。

また、その強みが前向きに発揮されることによって
自分の生き方に誇りを持てるようになると
嬉しいなと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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それでも、
どうしても自分に強みがないと思うのなら
これからたくさん見つけていけるから
ワクワクだね!
一緒にいっぱい見つけてこー!

海太郎

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