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わたしの味方


もしも
あいつが姿を現したなら
わたしは
夜中だろうが かまうこともできず
怯えて 悲鳴をあげるだろう

真っ先に 迷いなく 退治してほしい


あいつは なんにも 悪くないかもしれない

住居侵入罪ではあるけれど
それは 人間が勝手に決めた法律なので
守る義理もないのかもしれない

わたしが あいつを嫌いなのは
差別や偏見なのではないかと わかっている

だけど どうしようもなくて
あいつを見ただけで 動けなくなる
心臓はバクバク脈打ち 涙も溢れる

死んでほしいとは思わないけれど
わたしの前には 決して姿を現さないでほしいのだ


あいつは すばしっこいから
わたしのあげた悲鳴に警戒して
どこかに姿を隠してしまうかもしれない

仕留められなくても
次に現れたなら 確実に私を守ると約束してほしい

わたしが留守の間に解決したと
嘘でもいいから 安心させてほしい

決して わたしのことは責めないで

ただただ
わたしの心が穏やかになるように
手や言葉を尽くしてほしい


わたしだけの 味方がほしい

サポートしていただけたら とっても とっても 嬉しいです。 まだ 初めたばかりですが いろいろな可能性に挑戦してゆきたいです。