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THE BATMANみてきた

最近は気力がなくて、行きたいけど、、、劇場いくのだるいなー、でも大画面で見たい、、、と思っていた THE BATMANをとうとう見てきました。てかなんでいつも日本は公開遅いの?スパイダーマンもそうだったけど。配給会社が弱いとかなのか??わからないけど納得はいかない。

友達の彼(アメコミ好きギーク)曰く「悪くなかったよー!」(c'est pas malを他にどう訳したらいいのかわからない)と言っていたのでよし、と重い尻をあげて春の陽気で溢れる街へ。しかし調子にのって薄着すると風邪引いたり痛い目をみるぞ、と厚着で出て汗だくに。この時期は一体何をきていけばちょうどいいのか本当に難しい。朝晩冷えるから厚着すりゃあ日中スカーフや上着が邪魔になる。一向に上達しない体温管理。何歳になったらスマートに春を迎えられるのか??

そんなことはさておき感想。ここからネタバレするので気をつけてください。




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概ね好感を持って迎えられました。(全私から)

一体どんなふうにこの世界を描くのか?すでにいくつもの作品が出ていて、ファンが大勢(本当に信じられないレベルで)いる作品を新しく作るとき、過去作との差別化をしながらもがっかりさせないように充実させるのは至難の技だったことと思う。そういう意味では、ゴッサムという街、そして登場するキャラクターの根幹を守りながらも新しい一面を描くのには成功していると私は思う。

個人的にはノーラン三部作が大好きなので、あれよりいいもの作れるの??勇気あるなー!!と怖いもの見たさもあり映画館に足を運んだ。

まず、ブルースが青年、というよりもまだ少年かのような孤独で繊細で気難しい姿が描かれていて、大人の男、という印象の他作品と比べて新鮮だった。また幼少期の姿や、どのようにしてバットマンになったのかが描かれず、すでにバットマンとして活動し、事件に向き合う場面から描かれているのも違和感というか、あー説明しない感じなんだーと思いながら見た。あと目の周りの肌がマスクから覗くときに白く浮かないように黒くメイクしてあるのを見せるマスクなしフェイスシーンも印象的で、私の記憶が正しければメイクしてまっせ、と印象付けるようなシーンは他ではあまり見受けられなかったとおもうから、そこはリアルでいいね!と感動しつつ、インサイドライナーまでしっかりしているブルースが鏡の前で一生懸命メイクしてる姿想像してしまってちょっと怯んだ。笑

あと敵とのチェイス以外のバイクのシーンは、普通の兄ちゃん感溢れる姿で、そこも(まあたしかにわざわざそこバットマンスーツである必要ないもんね、、、)と思いながらちょっとびっくりした。さっき読んだTHE RIVERの記事でも監督や出演者が今までの作品と差別化するためにもFILM NOIRっぽさだったり探偵要素を前に出したいといっていたのが印象的だった。実際にスーツで戦う必要のない捜査シーンは街になじまないと変だもんね。でもいままでバットマンスーツ以外のブルースがスーツ以外で外出するイメージがなかったからびっくりした。私だけかな。

あとはさー、やっぱりリドラー役のポール・ダノ!!!最高だぜ。イかれた人を演じさせたら右に出るものはない!!痺れた。また全然方向はちがうんだけど、ヒュー・ジャックマン主演の映画プリズナーズでのポール・ダノ氏の演技がもうすごくて。見ていただきたい。

それからキャットウーマンことセリーナにゾーイ・クラビッツ。メイクが印象的だなーと思ったらなんとパット・マクグラス。自身のブランドも展開する有名なメイクさんでした。

セリーナが普段からキャットウーマンとして活動してる感じとかは特に描かれず(スムーズにアクションや盗みをこなすシーンから想像しろよってことだろうけど)、それゆえ特に自分でキャットウーマンと名乗ることも呼ばれるシーンもないし被り物はただの強盗と同じ目出し帽みたいなのだからキャットウーマン感はあまりなかったかな。ちょっと寂しい。けどそこまで入れ込んだらこの映画また長くなっちゃって幕内作ってくれないと尿意に負けちゃうよね。それでなくてもトイレが近い勢からすると結構辛かった。みなさんこの映画を見る日は、朝から決してお茶など利尿作用のあるものは摂取してはなりません。私のように映画の内容と尿意のせめぎ合いで脳が破裂しそうになるのは避けましょう。

さて主役のロバート・パティンソン。私はよかったなー。大金持ちとして生まれながらも両親を殺され、孤独で暗い彼の心を映すロバートの表情がよかったなー。顔に鬱、、って書いてそうなくらいの強い悲壮感があった。「I'm vengeance」って名乗っちゃうような人間の顔だったよ。そこから、リドラーに煽られて暴挙にでる、元は市井の虐げられし民(加害者になってしまうけど)が全く同じように「I'm vengeance」と言うのを聞いてショックを受けている姿からも、彼の内面の揺れがちゃんと見えてよかった。

そして映像がすごーく美しかった。特に冒頭のゴッサムの景色は、息を飲むほど。音楽も重厚感と退廃的な気だるさをまとった感じがブルースの気持ちやゴッサム全体の腐った街への諦めのムードに重なってすごくよかった。

ただこの映画でうーん残念!!と思ったのが。大事な瞬間があまり丁寧に映されていないこと。カーチェイスのシーンは、迫力があってよかったけど途中、ペンギンを追い抜いたりするとことか、どうなってるの?!と手に汗握ってみてるのに全くわからなかった瞬間があった。まどろっこしく感じちゃった。それからファルコンが撃たれるシーンもわかりづらすぎたしどこ撃たれたのか撃たれてないのかわからんまま絶望顔でブルースが見つめてるシーン、私たち全くついてけてないよ、、、と。どこを撃たれたのか、致命傷なのか、全く映らないまま目を閉じられても気絶?!え??死んだん??どこ撃たれた??誰に??致命傷???????ってなって、話についていくのに数秒のラグが生じて一瞬イラッとしてしまった。撃たれた場所とか一瞬差し込んでくれたらどっち側から撃たれたかもわかってみてる方も一緒に「あれ?」ってなるし、大事な瞬間にきちんと伝わるように一瞬でも差し込んでほしかったなーーー。そこが惜しかった。

あとさー、なんでリドラー君はバットマンがブルースだって気づいたんだろう??その辺がちょーーっともう少し丁寧に書いてくれないと私鈍くてわからなかった。なにか吸収しそびれてるのかな?英語音声フランス語字幕でみたから聞きこぼしてるのか見落としてるのか?ブルースの父親が孤児院を支援する!って行った後にすぐ殺されて計画が潰えたからってブルースを恨むのガチの逆恨みじゃん、、、。精神病んでストーカーみたいになって色々調べたら顔つき(口と顎のみ)でブルースって気づいたんかな?あと金もってないとあんなことできないからか?だとしたらもうちょっとみんな簡単に気づいてもいいと思うんだけど、、、うーん。そんで面会してる映像と音声でもうゴッサム中に正体バレないとおかしくない?そこはやっぱりゴードンのおかげで隠蔽?あまり腑に落ちなかったな。それからリドラーの隔離されてる独房、隣とおしゃべりできちゃうの??防音じゃない今時?だって危ないもの、、、って言い出したら続編作りづらくなるから黙ります。続編みたいくらいには好きです!結構ちゃんと楽しんだので、10点中7.5点といったところでしょうか。

THE RIVERのインタビュー記事も面白いので読んでみてほしいです。

上に貼った方は監督ので、こちら↑はロバートのインタビュー記事です。私の大好きなスパイダーマン(マーベルの中で一番すきかも)のトム・ホランドと共演して、「バットマンとスパイダーマンが一緒に居るってすごいよな!」ってもりあがりました!と楽しそうに語るところがなんとも可愛らしい。バットマンスーツを身にまとう時は声を低くしたのか?という質問の答えもチャーミングで一気に好きになりました。


っていうか今IMDBみて改めて気づいたんだけど、ペンギンって特殊メイクで太ったコリン・ファレルなんか!?!?すごいな!!確かにエンドロールで名前見て「え??出てたか??」ってはてなマークだらけになったけど!メイクさんもすごいし。一切気づかなかったわ!!最後まで面白かったです。





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