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60代の製図受験生が最後の最後に自信をもって製図試験に合格できた作図方法と作図道具

数年前、ツイッターのDMに相談がきました。

「いい年して、諦めが悪いと思われるかもしれませんが、一級建築士に合格したいです。」

やりとりをしていてわかったのは・・・

● 60代で設計事務所を経営されている二級建築士の男性
● 学科には何度も合格するのに製図試験は全敗
● 引退までには一級建築士に合格したい

ということ。

仮に、加藤さんとします。

気になったのが、加藤さんが、製図道具に工夫はせず、あえて時間のかかる作図方法を選択されていることでした。

そこで、

● 2時間作図法の習得
● 作図道具を自分にあったより便利なものに変更

の2つをお願いしました。

2時間作図法はこちら👇

今日は、その作図道具を紹介します📐

│ 女性でも楽にモテる平行定規

メリット

① 軽い
たった2.8kg。軽さは正義です。重いだけで移動後に作図したくなくなります。

② ノールック・ロック
手元にある平行定規のストッパーが秀逸。視線を図面に固定したまま操作できるので、作図スピードが落ちません。

③ 角度2段階調整
体格や作図スタイルにあわせて選択できるので、疲れが溜まりにくいです。

④ キャリングケース付き
防水スプレーをかけておくと、雨の日でも安心して移動できます。

デメリット

① 壊れる
平行定規を正しく製図板の後ろに固定しないと、びろびろ~んとなって壊れます。ケースにしまう際は、慎重に作業してください。

│ 資格学校でももらえるA2作図用紙

通学される場合は、学校で大量にもらえるので購入する必要はありません。

独学の場合は
①友人にもらう
②購入する
の二択になります。

普段描きなれた作図用紙よりも、本試験の作図用紙が作図しづらいとパニックです。

紙質の悪い作図用紙で練習することをおすすめします。

│ 守備範囲が広すぎるテンプレート

メリット

① 一枚でカバー
これさえあれば、他に定規・テンプレートはほぼいりません。道具が少なくてすむので、準備も片付けも超ラクです。

② つまみ
真ん中に黒いつまみがあるので、持ち上げて移動するのが簡単な上に、速いです。2時間作図には必須の要素です。

デメリット

① 厚さが邪魔
一般的な定規やテンプレートよりも厚いので、慣れるまでは描きにくいです。一度慣れたら、むしろこの厚さが心地よくなります。

│ 何の変哲もないシャープペン だがそこがいい

メリット

① どこでも買える
作図しているとシャープペンはよく壊れます。ネットショップでもリアルショップでも売ってるので、使い慣れたものをいつでも入手できます。

② 使う人を選ばない
よく言えば特徴がないので、誰でも使いこなせます。

デメリット

① 安っぽい
実際安いのでしかたないですが、かっこいいものを求めている方にはおすすめできません。

│ 忘れるぐらい快適なグリップ

メリット

① 疲労軽減✋
スポンジ状のグリップがほどよい摩擦を生むのですべらず、力を効率よくペンに伝えてくれます。4割ぐらい楽になる感じです。

② 汗かきっきでもOK
手汗が多いと滑りますが、これをつけておけば安心。

デメリット

① はめるの面倒
なかなかはまらない。KRE556を使うと簡単に装着できるらしいです。

│ 一生に一度は使ってみたい透明スケール

メリット

① なんとなく未来感
できる受験生っぽくて、周囲にプレッシャーをかけることができます。

② 迷わない
「1/400どこだよ!」とかない。三角スケールみたいにクルクル探さなくて良いのでストレスがないです。

③ 下が見える
スケールで図面が隠れることがないので、測る箇所を間違えてイラッとすることもないです。

デメリット

① 名前がわからない
ヘキサスケール?って何?って言われる。

│ スチール製の強そうな消しゴム

メリット

① 広いところから狭いところまで
字消プレートがなくても、細いほうを使えば細かく消せます。また、幅広いほうを使えば広く一気に消せます。

② 固定位置にセット
ペンタイプなので、胸ポケットに入れて置けるので、消しゴムがどっかにいってしまって探すこともなくなります。

デメリット

① やぶれる
消しゴムが固めなので、力の入れ方を間違えると、エスキス用紙は破れます。

│ 物議を呼ぶ電卓

メリット

① 確認ラクチン
式が見れるので、間違いに気づきやすい。

デメリット

① 勘違い
関数電卓に勘違いされて説明するのが面倒。

│ これがないとガタンっってなる滑り止め

メリット

① 山の不動
ちょっとやそっとじゃ製図板が動かないので、背中アタックされても冷静でいられる。

デメリット

① 臭い
最初、ちょっと化学臭がします。👃

│ 見た目ほど怪しくはない指なし軍手

メリット

① 汚れない
図面がきれないまま維持できます。

② ふにゃらない
汗で図面が、~(ふにゃ)ってならないので、作図途中で微妙に平行定規からずれることもないです。

デメリット

① つぶつぶ付きはかえって図面を汚す
まちがってゴムのつぶつぶ付きを買うと、そのゴムが図面を汚すので要注意。

│ 古いけどこれが一番ドラフティングテープ

メリット

① ピーン
対角線上にひぱって貼れるので、作図用紙をピンと固定できます。

② 百均でよくね?
100円ショップのデコレーションテープでも代用可能です。

デメリット

① やぶれる
剥がし方間違えると、図面がやぶれます。

│ 一本持っておくべき刷毛

メリット

① 建築家っぽい
ぽくね?

② 図面が汚れない
10分に1回使えば、図面はきれいなままです。

デメリット

① 崩れやすい
変な力をずーっと加えてると形が変わるので要注意。使い物になりません。

│ 乾かないマーカー

メリット

① 乾かない
ぺんのキャップをなくすことがないので、乾く心配は無用。

② 無駄削減
カチッとするだけで使えるので、エスキス時間を無駄に使うことがありません。

デメリット

① 寿命
意外と早々に壊れたりするので、予備があったほうが安心です。

│ タイマー

大きなボタンを押すだけの簡単で便利なタイマー。

これで、時間を管理しましょう。


加藤さんのその後・・・

なんと今では、同世代の友人に一級建築士の合格方法を教えているそうです。

年齢を言い訳にせず、挑戦する姿勢は尊敬します。

結果を出せる人は、何も言い訳にしない人です。


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