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iDeCoの考察(2)

前回、こんなことを書かせてもらいました。

また、55歳で早期退職をして退職金を一括で受け取り、75歳でiDeCoを引き出すと、iDeCoの非課税期間を有効活用し退職金控除も活用できそうですが、多くの会社は、定年まで勤めないと退職金があまり増えないでしょから、バランスが難しいかもしれませんね。

最近、こんな本を読んだのですが、この本に従うならば、結構ありなんじゃないかと思えたので、ご紹介したいと思います。

本の紹介

タイトル: 60歳までに「お金の自由」を手に入れる!
著者: 榊原 正幸 氏
出版社: PHP研究所(PHPビジネス新書)
発行日: 2022年3月29日

  • 重要なのは「60歳ハッピーリタイア論」だ。自分の金融資産残高が永久に枯渇しないようなシステムを60歳までに構築し、60歳でハッピーリタイアを実現させるのである。

  • 著者も仕事を長年やってきたが、決して「好きな仕事」ではなかった。でも、「イヤじゃない仕事」ではあった。「イヤじゃない仕事」というのは重要である。

  • 実は、急いで大金を手にしようとすることよりも大切なことは、できるだけ早く「イヤじゃない仕事」に就くことである。そうすれば、無理に頑張って「FIRE」する必要はなくなる。

  • また、50歳ぐらいまでに盤石の経済的基盤を構築してしまえば、「辞めようと思えば、いつでも辞められる」状態になる。

  • そしてイヤじゃない仕事であれば、60歳ぐらいが辞め時である。人間、60歳ぐらいになると、それまでイヤじゃなかった仕事も「イヤ」になってくる。

読書感想

「60歳ハッピーリタイア論」と目に入って、まず、これって、いい大学に入り、いい会社に入り、定年まで勤めて、退職金と年金で老後は悠々自適と同じこと言っている??と思いましたが、そうではなさそうでした。

もしかすると、著者が読者へ興味付けするネタの一つなのかもしれません。見事に私は食いついたのかもしれません。

自分の金融資産残高が永久に枯渇しないようなシステムを60歳までに構築し、60歳でハッピーリタイアを実現させるのである、との部分は、昭和の価値観!?と思わざるを得ませんでした。

しかし、50歳ぐらいまでに盤石の経済的基盤を構築してしまえば、「辞めようと思えば、いつでも辞められる」状態になるとの部分から、昭和の価値観ではなさそうな感じがしましたね。

再びiDeCo考察

さて、感想はこれぐらいにしておいて、なんでこの本を持ち出したかというと、55歳で早期退職をして退職金を一括で受け取り、75歳でiDeCoを引き出す作戦が実行できそうに思ったからです。

50歳ぐらいまでに盤石の経済的基盤を構築してしまうことが前提にあるので、50歳に早期退職して退職金を一括で受け取れば、額は大きくないでしょうが、経済的基盤がすでに構築されていることから、プラスアルファであり、何ら問題ないでしょう。

そして、50歳で早期退職すれば75歳まで25年間の非課税運用期間を確保できます。退職金控除が使える仕事をそれこそ悠々自適に続けていれば、iDeCoも非課税で引き出せる可能性が高くなります。

早期退職年齢まで月1.2万円の積み立て&複利3%の場合

50歳で早期退職、40歳から50歳まで月1.2万入金し、40歳から75歳まで複利3%で運用した場合、55歳で早期退職、40歳から55歳まで月1.2万入金し、40歳から75歳まで金利3%で運用した場合を比較しました。

月1.2万入金し、40歳から75歳まで複利3%で運用した場合

原資が少ないので、運用期間が長くても思ったほど増えていない感じでしょうか?

経済的基盤がすでに構築されていることが前提ですから、運用後の資金は全部、あぶく銭であることは間違いないのですが、ここは個人によるところが大きいと思われます。

50歳で早期退職した場合、50歳から55歳の間にiDeCoに積み立てないお金が100万円ぐらいありますので、その分贅沢をできそうです。

老後資金の話をしているのにこんなことをいうのは、場違いかもしれませんが、老後資金を準備しすぎて今の生活がおろそかになるのも本末転倒な気がします。

早期退職年齢まで月2.3万円の積み立て&複利3%の場合

さて、続いて、50歳で早期退職、40歳から50歳まで月2.3万入金し、40歳から75歳まで複利3%で運用した場合、55歳で早期退職、40歳から55歳まで月2.3万入金し、40歳から75歳まで金利3%で運用した場合を比較しました。

月2.3万入金し、40歳から75歳まで複利3%で運用した場合

月1.2万円入金する場合と比較して、原資が大きくなりますから、運用後の資金も大きくなりますね。

老後資金として頼りがいがある金額になってきたのではないかと思います。

経済的基盤がすでに構築されているのに、頼りがいがあるってどういうことだって感じもしますが、経済的基盤がまだ構築できていない身からすると頼りがいを感じるということです。はい。

50歳で早期退職した場合、50歳から55歳の間にiDeCoに積み立てないお金が200万円ぐらいありますので、その分贅沢をできそうです。

50歳でしたら、まだまだ旅行も行きやすいと思いますので、すばらしい旅行資金になりそうです。

私が50歳ぐらいになるときには、子供の反抗期が始まっていないことを願って。

大切な前提条件

この手が使えるのは「イヤじゃない仕事」を見つけておいることが条件の一つになるので、「イヤじゃない仕事」を見つけるのが意外と難しいかもしれませんね。

副業が流行っているのも、収入を増やすことばかりが目的ではなく、今やっている仕事よりももっと自分に適した仕事があるのではないかという考えがあるからかもしれません。私も今の仕事を楽しくやっていますが、もっと適した仕事があるのではないかと思うことがあります。

私もこの手が使えるのか・・・悩みますね。

まとめ

最近読んだ本を基に55歳で早期退職をして退職金を一括で受け取り、75歳iIDeCoを引き出す作戦のシミュレーションをしてみました。

「60歳ハッピーリタイア論」もいい話ではあると思いましたが、「イヤじゃない仕事」を見つけのがよりいい話に思えました。


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