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BASS EIJI interview

♠︎ROCKETに2016年に加入後、即ライブ、台湾ツアーをこなしたベーシストEIJI。そして丸2年間かけ作り上げた1st ful album「NEW AREA PASSENGERS」静岡は沼津からの視点、EIJIに話を聞いてみた。 

♣︎前作『departure』から3年ぶりの音源ですが、今回新作『NEW AREA PASSENGERS』について聞かせてください。ベーシストであり、沼津在住のEIJIさんの視点から見て、どんな作品でしょうか?

EIJI(以下E)バンドとしては10年という節目の年に初のアルバム。10年の月日にけっして楽ではないであろう道を進んできたROCKETの色々な思いが詰まった作品に仕上がってると思うな。個人的には自分が加入した前後で大きく音に変化はあったと思っていて、ベーシストとして前メンバーの表現をリスペクトしながらも自分なりのROCKETを表現できたと思う。

制作過程についてはもうね、ケンちゃんの無茶ぶりの連発なの。例えば一曲目の「物語」基本的にROCKETの曲はケンちゃんのアコースティックで作られた曲。「物語」もそうなんだけど、仕上がりのイメージがDischargeのdecontrolて言うんだよ。イヌイくんと2人で?????だよ。他にも曲構成の意味がわからずレコーディング当日ミーティングルームで打ち合わせ、なるほど!よし!録ろう!って急いでレコーディング室に入って録ったり。だけどケンちゃんもイヌイくんも流石なもんでバチンと決めてくる。決して楽ではないであろう道を10年進み続けてきた2人は凄いよね。音に出てる。そんな音が録音されたアルバムになってると思うよ。

♣︎たしかに、一曲目の物語が始まった時点で、ビックリしますね。CDを間違えたかな?って。でも新しい今のROCKETを濃厚に捉えてる曲だと思います。DIESEL GYPSYはEIJIさんの車から生まれたって聞いたのですが、本当ですか?

(E) そうなの!?(笑)たしかにディーゼル車好きで乗ってるけど、ディーゼル車に限らず車で聴くと気持ちの良い曲だね

♣︎疾走感があって加速する歌ですね。ディーゼルジプシーの独特の流れを感じるベースラインは、すぐ浮かんだ物ですか?

(E) 割とすぐかな。間奏のとこは表で取るか裏で取るかちょっと迷ったかな。結局表にした。ストレートな表現になるかなと思って。ベースラインやリズムを固める時はイヌイくんに沼津へ来てもらって2人でスタジオに入ってって感じだね。

♣︎東京ー沼津間もなかなかの距離がありますね。高速道路使って2時間くらいですか?

(E) そんなもんかな。嫌な顔ひとつ見せず、はいよーって来てくれるイヌイくんに感謝だよね。

♣︎前に進めたい気持ちが無いと、続いてはいかない気がします。EIJIさんが、ROCKET加入当初から遠距離バンドがスタートしているのですが、距離、移動時間に関してどう対応してますか?

(E) 慣れるっちゃ慣れたかな。イヌイくんと2人で移動が多いんだけど顔見てコミュニケーションできる貴重な時間だからね。稀にケンちゃんも一緒に移動があるんだけどそんな時はやっぱ楽しいよね。

♣︎今回レコーディングゲストも呼ばれてますよね?

(E) 「物語」のオープニングギターに海七のYOUくん。「RIGHTS FOR LIFE」のキーボードに花唄横丁のえみちゃん。あとコーラスにCROSSFACE、GHETTOSのマコっちゃん、BACARAの西くんとナオ、ナオの奥さんのトモちゃんが参加してくれたよ。ありがたいね。

ギターとキーボードのレコーディングはそれぞれの拠点、松阪と富士宮で録ったものを東京ノイズルームでmixって形で。

♣︎you氏のギター、えみさんのキーボードが、かなり際立ってます。花唄横丁のえみさんのキーボードはどういう経緯で決まったのですか?

(E) 俺は前に花唄横丁って歌謡スカバンドみたいなのやってて、この曲にキーボードを入れたいね、なんて話から、じゃ花唄横丁のキーボードにお願いしてみるよって。んで声かけてみたら、やる!やる!って快諾してもらえて。フレーズは基本お任せで用意してもらって録音当日にちょこちょこ微調整したって感じかな。

♣︎まさにRIGHTS FOR LIFEの歌詞通り、"繋げば縁"を感じます。2017には静岡のハードコアバンド、カマラーダと台湾liveを行ってますが、繋げたのはEIJIさんですか?

(E) うん。カマラーダとは普段から仲良くしてもらってるってのもあるんだけど、なによりあの音、スタイルを海外の人達に見て欲しかった。したら見事に静かだったフロアがカマラーダで爆発したよ。ROCKETはその後の出番だったんだけどおかげでやりやすかったよね。

♣︎初海外で嬉しい反応ですね。台湾側の対バンもハードコアだったのですか?

(E) それっぽい音を出してるバンドもいたけどグランジっぼいバンドとかもいて台湾シーンの奥行きを感じたね。あと急遽台湾ツアー中だったイタリアのグラインドのバンドが出演してたね。今年2回目の来日を果たした主催のBazookaが台湾初のスラッシュメタルバンドらしくて対バン出来た事を光栄に思うよ。

♣︎異種混合戦のその中で、ROCKETの反応は?

(E) 良かったよ。台湾沸かせてきたよ(笑)

♣︎言葉が通じない所で、受けるのはバンドにとっても凄く財産になりますね。EIJIさんが加入して、約一年で台湾liveだった事になりますが、2016年にROCKET加入の話を聞いても良いですか?

(E) 加入の経緯はROCKETの前身TheRocketersの時に、ベースのタツヤが脱退して、代打でライブ3本演奏したのが大きなきっかけになってるかな。

その後タツヤも復活しROCKETと改名してからは自分のイベントにも出演してもらったり、純粋にファンとして観てた。その後、ベースタツヤ、ギター西くんが脱退してケンちゃんとイヌイくん2人で活動しているって聞いて、さすがだなぁと思いつつ、まさか...と思ってたらそのまさかが的中。ケンちゃんから電話が来たの。その内容はケンちゃん自身も三重への帰省を考えている。東京、静岡、三重の東海道で繋がるバンドにしようと思ってる、、そんな話でね。自分なりのスタイルのベースで良い、練習するのも沼津で、ってからもう断る理由はなかったよ。

♣︎新生ROCKET誕生ですね。初ライブの事は覚えてますか?

(E) 覚えてるよ。三島のぐらbar’s。急遽決まってほぼ飛び入りだったね。

♣︎EIJIさん加入から特に印象に残るライブは何処でしょう?

(E) どこも印象深いよ。福島のPMAAなんかは憧れてたイベントだったし、北海道のexCOMIXのコータくんのアトリエで演奏できたこと、大阪のボーンズスープサーカス、ジャジャさんとの2Daysツアー、豊田のパンクカーニバル、台湾ホーンフリークス、言い出したらキリがない。松阪も好きだなぁ。沼津で演奏したときは思いっきりスベったから忘れたい(笑)

♣︎このアルバムをひっさげて、また全国各地でツアー敢行してください。EIJIさんとPUNKとの出会いはいつだったのですか?

(E) PUNKは中学1年生の頃かな。中学のおっかねぇ先輩の家で。ちなみにその先輩のお兄さんはこの世界じゃ有名なTATOO SHOPの彫り師さん。だから俺のルーツはその彫り師さんにあると思ってる。あと自分の兄貴の影響も大きいね。

♣︎そこから今現在も、バンド活動を続けている原動力はなんでしょう?

(E) とにかく楽しさかな。それが一番だよ。俺は遅咲きだったから20代30代はやりたい事やりきれてないって気持ちがあった。それがROCKET入ってからは念願叶うっつーのかな、やれてる。色んな場所だったり、イベントだったり、対バンだったり。これは加入した時から言ってるんだけど、インドネシアで演りたい。あの東南アジアツアーDVD発売でその気持ちは強くなったよ。宣伝のURL貼っといてね!

https://umishichi.thebase.in/

♣︎念願が叶うとは、本当に素晴らしいと思います。こんなご時世ですが、未来の事も聞いても良いですか?EIJIさん個人的な事でもいいし、これからのROCKETが何処へ向かうのか?

(E) 個人的な事だと今夏にお父さんになる予定です(無事8/16出産!)ROCKETが何処へ向かうのかは...そうだねぇ。まずはROCKETの音、もっとROCKETにしか出せない音、幅広い表現も結局ROCKETの音になる。そんな音が出せるようになりたいな。そんで向かう先は...んー...ケンちゃんに聞いて(笑)

♣︎ありがとうございました。それでは最後に読者に一言お願いします。

このアルバムは乱世発新世界行きの片道切符。手に入れた者だけが新しい世界へ旅立てる。なんつってね(笑)

ROCKET/NEW AREA PASSENGERS

全9曲入り

1.物語
2.DIESEL GYPSY
3.ALL RIGHT PLACE
4.PINK NOISE
5.新しい橋
6.はぐれ者
7.RIGHTS FOR LIFE
8.光
9.CHECK OUT,PLEASE

予約↓
http://rocketrocketrocket.web.fc2.com/

遠距離バンド存続のため、移動費、交通費に当てます。旅は続くよどこまでも