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まじめにやらないぞ。宣言

ああ、また頑張ってしまった。

退職をする旨を上司に伝えたその日の帰り道、自転車を漕ぎながら僕は後悔しました。何度この過ちを繰り返すのかと。

ここ数年、始めた仕事を長く続けられていない。

今回の仕事は約1年間、前職は約2年間で退職しました。今や転職が当たり前の21世紀に「石の上にも3年」なんて、端から考えてはいないのですが、それでも数年間はこの仕事をやっていこうかなと仕事を始めた時点では考えていたので、これは想定外です。

退職の大きな要因は「健康不良」です。肉体的、そして精神的な不調に陥ってジリジリと追い込まれ、ある日突然、これ以上は朝礼に参加するのも精一杯だ、となってしまいました。

退職からしばらく経って、最近のことやさらに過去のことを振り返っているとなんとなくその根本的な原因がわかってきた気がします。それは僕が「まじめ」だからだと思うんです。

こう言うと、いやいやまじめな人はもっとコツコツと続けられると思うな、君はまじめなんかじゃないよ、と思われるかもしれません。

確かに僕は500円玉貯金を10年も続けられるタイプではないですし、発言やこれまでの意思決定、外見からしても世間一般的な真面目と言う概念からは外れているとは思います。
でも世間から評価されることに関しては結構まじめに取り組む性格なんです。

要は周りから見られたい自分という憧れの姿があって、そこに向かって全力を注がざるにはいられないんです。今回だって自分で言うのもなんですが、相当努力をしました。もし仮に僕が上司で僕の仕事ぶりを全て観察することができていたとしたら、「手を抜かずに頑張ったな」と抱きしめてあげると思います。

手を抜かずに頑張ることって、一見素晴らしいことの様に聞こえるんじゃないんでしょうか。目標に向かって成長しようと努力しているわけですから。これを咎める人は中々いないのではないでしょうか。しかし、これこそが自分の弱点だと僕は思います。

僕はまじめが故に、自分が持っている100%あるいは120%のエネルギーで仕事をします。成果や目標に対してとても従順です。お陰でビギナーにしてはかなり良い線まで行きます。でもしばらくすると120%のエネルギー出力に自分の身体や精神が耐えられなくなってしまいます。

100m走の速度で42.195kmを走り切ることが不可能な様に、120%の全力疾走で毎日仕事をすることは不可能です。

だからこれからはもっと肩の力を抜いてリラックスして、ゆったりとした速度で走りたいと思います。
ゆっくりと着実に、できるだけ遠くまで。

来たる未来のために、今日ここに「まじめにやらないぞ」を宣言します。

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