見出し画像

シンマの不可抗力


三人の子どもがいる
三人とも小さい

躾をしっかりしないと他人様に迷惑をかけてしまうかもしれない。だからルールを守らせる。

「椅子には?」
「立たない」
「お店の中では」
「大きな声を出さない」

ある日の夜10時、生理がきつい。

子どもがうるさい。
「煩い。夜でしょー、静かにして!」
子どもたちがシュンとする。
1番下の子は「ごめんね」と涙目になる。あやす。

その後3人は再びまた仲良さそうに話し始める。クイズをやっているようだ。

子ども同士の会話で、お互いに聞こえにくくなる。
誰かが声を大きくする。
自分の声を聞いてもらうと自然と声が大きくなる。
興奮する。。
1番上の子が煩い!と大きい声で下の子を叱る。

はぁ..
部屋の中がまた五月蝿くなる。
「五月蝿い!うっせぇんだけど!静かにしろや!」
これの繰り返し

歯を磨けといってもすぐに磨いてくれない
着替えろと言ってもすぐに着替えない
寝ろと言っても先に布団に入ってくれない

いらいらがたまる
煩い。
あーもー嫌。
イライラする。

「早く寝ろって言ってんだろうがよぉ!早くしろやごら!」部屋中がピンと張り詰める

1番下の子はギャン泣きする。
「ゔぅぇええええええええええええん」
「ンママぁ、、ごめんなじゃぁい。」


しゃくり上げる姿を見て可哀想になってくる
でも、ごめんねともいえない
イライラする。。。

「怒鳴りたいわけじゃないのに、もぅ..」
と気が滅入ったような少し震えた声で吐露する

電話口で一部始終を聞いていた私は子育ての辛さを垣間見た。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?