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序破急でストーリーをまとめよう3

おはようございます。
また寒くなってきて慌てて暖房つけてます。
今日は早速続きをしていきましょう。

主人公は教祖的存在のおじいさんから愛の注入を受け続ける。
そして少しずつ愛に芽生えてくる感覚を得ていた。

主人公が会に馴染んできた頃、会の中で殺人事件が起きる。
しかし警察に通報されることなく、内々で処理される。
殺されたのは若い女性信者であった。
主人公は流石に怪しいと思い、会を抜けようと考えたが亡くなった女性の無念をはらすべく内密に事件を調べる。

教祖的存在のおじいさんは事件について「事故が起きただけ」という認識を示していた。
やはりこの教祖的存在のおじいさんが怪しくて調査を進める。
すると驚くべき事実が明らかになった。
亡くなった若い女性信者は教祖的存在のおじいちゃんの性奴隷だったと複数の信者からの証言があった。
もっぱら教祖的存在のおじいさんが殺ったと皆思っていた。

しかし「愛するより愛されたい会」の住人は愛する能力がない人々で締められていた。だれも死んだ彼女へ向けての愛を持てず、事実を知っていながら誰も警察へ連絡をしようとしなかった。
そして主人公も警察へ連絡する気はなかった。

主人公はおじいさんによる愛の注入を続けたい思いが強かった。
おじいさんが逮捕されたらそれができなくなってしまうから、愛の芽生えが確かなものになるときまで通報しないでおこうと考えていた。愛の注入はうまくいっていた。
今の自分なら恋人を愛せるのではないかと考えるようになっていた。

殺人事件の犯人がおじいさんではないかということを恋人の前で話してしまった。
恋人はびっくりしてすぐに警察へ連絡する。
警察は詳しい事情を主人公にも聞いてきた。
主人公は仕方なく自分が知っている限りを話したが、これで愛の注入を受けられなくなることを残念に思っていた。

おじいさんが逮捕されて「愛するより愛される会」はワイドショーの格好の餌食になる。
おじいさんがいない会はなんの有益性もないので主人公は会に参加しなくなった。
しかしどうしても愛の注入を受けたくて、牢屋の中にいるおじいさんに会いにいく。

そこでおじいさんは自分が犯人ではないことを証明してくれと主人公に託す。
おじいさんはインポで若い女性を性奴隷になんてしていないと訴えていた。
確かにおじいさんから性欲みたいなのを感じたことなかった主人公は独自に調べることをおじいさんに宣言し、今ここで愛の注入をしてくれたらという条件を出す。

おじいさんはしぶしぶ仕切り越しに愛の注入をする。
これでいいか? の質問に主人公は人を愛する気持ちがだいぶ湧いてきましたと答える。

おじいさんにメンバーのリストをもらい、ひとりずつ調べ上げていく。
そのリストの中のひとりに被害者女性と仲が良かった中年男性信者がいた。
確かにふたりが仲良くして話しているところを主人公も目撃していて、事件後にその中年男性信者をぱったり見なくなったことに気づく。

そして主人公はその中年男性信者を訪ねるが、家はもぬけの殻だった。
リストに書かれていた中年男性の実家へ、主人公は向かった。


主人公は中年男性信者の家族にいきなり石を投げられる。
主人公が中年男性信者がいなくなったことを家族に伝えると家族の態度が一変する。
家族は会に中年男性信者を奪われたと主張していた。
今も行方がわからない。
なにか心当たりがないかを聞いてみると、実は身柄の引き渡しが行われる予定だったと家族は主張した。

いつ誰がと聞いてみると、被害者女性が中年男性信者を連れてくる予定だったという。
家族が中年男性信者を奪われて誰も話を聞いてくれない中、被害者女性だけが親身になって話を聞いてくれた。
被害者女性は家族のために動いていたようだった。

中年男性信者がどこにいるのかわからず、困り果てる。
リストにもこれ以上のことが書いてなくて困る。
そして一度おじいさんへ報告しに行くことになる。

おじいさんにそのことを話すと急に青ざめ始める。
「さっきまでこの男がここにいたんだ」と主張。
なんでも愛の注入を受けにきていたらしい。
主人公はすぐに追いかけたが見つからない。
諦めかけて帰ろうかとしていた時に近くの踏切が鳴った。
何気なく踏切の方を見てみると電車が来ているのに踏切内へ踏み込もうとしている人影を見つける。

主人公は「愛されるより愛したい会」で身につけた愛でその人をとっさに助ける。
そしてその人は探し人の中年男性信者だった。

中年男性信者は死ぬつもりだった。
理由を聞くと、自分はどんなに頑張っても人を愛せるようにならないからと語った。
おじいさんの愛の注入なんて嘘っぱちだと言い切った。
俺は家族を愛せない。
だからもう生きている意味もないと。

被害者女性殺害の件について聞くと俺がやったと素直に吐いた。
彼女が家族との仲介に入ってきて逆に揉めたと主張。
中年男性を強制的に家族の元へ返そうとしてきて、その時は家族の元へ戻りたくなかった彼は、強引に連れ戻そうとした被害者女性をバールのようなもので殴り殺した。

そっかーと主人公は笑い声をあげる。
それで死のうとして失敗していい気味だわ。
僕も人を愛せない、お前のことも僕のことも、だけどな愛せなくても相手を尊重する気持ちを忘れてはダメだ。
家族があなたを探していたんだ。
彼女はそれを不憫に思っただけ。
それなのに彼女を殺すなんてお門違いも程があるよ。

中年男性は不敵な笑みを浮かべる。
ひとり殺すのもふたり殺すのも変わらないと隠し持っていたナイフを取り出す。
主人公はそんな彼を愛そうとしていた。
誰も愛せないところが自分とすごく似ていたから。
主人公は彼と自分をダブらせていた。
同じだと心から思っていた。

無抵抗の主人公を中年男性がナイフで刺す。
ナイフは主人公の胴体を貫通して傷口は背中にまで達した。

どうして逃げない……
と逆にうろたえてしまう中年男性。
主人公の体に刺さったままのナイフを置き去りに逃亡を図る。
しかし周りは警察に包囲されていた。
銃を向けられ中年男性は気を違える。
俺はお前ら全員大好きなんだ。
愛してるんだ。
でも、俺の中に愛を育てる工場が存在しないんだ。
わかるか?
愛を生産できない人間の気持ちが?
だから許して欲しい。
銃口は中年男性に向けられたまま、引き金が引かれた。
銃弾の音が悲しく踏切付近に響く。
どうして……
主人公は意識が遠のく中、涙を流した。


エピローグ

主人公が目覚めると病院のベッドの上にいた。
恋人が手を握ってくれている。
どうやら急所は外していたようだった。
主人公の意識の回復を涙を流して喜ぶ恋人。
主人公もまた恋人と会えたことに涙を流す。
誰かのために涙を流すなんて今までの主人公にはなかった。

前と変わったねとの恋人の指摘に主人公は自分の心の中にあった愛の工場が動き出したことをはっきりと認識した。

もうひと捻りして、これで一本書いてみてもいいかなー

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