見出し画像

「ちいかわ」が恩人になったとある休職者


ちいかわに屈した私、爆誕

私は基本的に「キャラもの」というものにどハマりすることはありませんでした。
自室の模様替えが趣味で、その際にキャラものというのは「ノイズ」になりやすいと個人的に考えています。私が住みたい空間は「ナチュラルとスタイリッシュの掛け合わせ、そしてちょっとした温もり」が根底にある。

しかし「ちいかわ」はどうだろう。
丸みを帯びているものが多くて、多色で、ぬいぐるみなんて出ようものならふわふわの塊になる。部屋のぬくもり度合いが大きすぎる。

私の住みたい空間とは大きくかけ離れている。

だがしかし今や私のデスクの上は、
ハチワレ、うさぎのふわふわぬいぐるみが鎮座しており、
パジャマを着た三人のミニフィギュアも鎮座している。
この他にも東京駅で発売されたステッカーは全て大切に棚にしまってある。

部屋の統一感こそ命!な私もちいかわの前では無力になる。
本当は全てのぬいぐるみ(特にうさぎとくりまんじゅう)を買い漁っていきたい!!!!

しかしながら、海外に住むとなった時に日本に置いていくのは嫌なので「持っていける範囲でしか買わない」とルールを定めた。そうでないと貯金が底をつくくらいには買ってしまうし。オタクって怖いんですよ。

ちいかわとの出会い

ちいかわとの出会いは2回目の休職直後、地元で出会った。
もっと正確に言えば地元に帰って眠りについた次の日、自分の机の上にちいかわの漫画が3冊置いてあった。

兄が「これなら読めるかな、時間潰しになるかな。」と思ってそっと置いてくれたんだそう。
大人になった今でも親もお手上げな戦争が勃発するため「仲が良いんだか、仲が悪いんだか分からない兄妹」なんだが、

この時ばかりは
「本当に良いやつだなぁ!!!!」
と心の底から思った。

本当に脳が機能せず、新聞も短編小説も読めず、幼稚園年長さんぐらいが読む絵本が精一杯だった。
ただ絵本だけでは20代の私にはちょっと飽きてしまう部分もあった。
ちいかわは情報量も丁度よく、手に取りやすい本だった。
セリフが読めなくても状況を判断できる絵があったし、脳を使わなくても目が楽しめるものだった。

ハチワレはしっかりと話してくれるし
(最年少なのにすごいね)、
うさぎは奇声しか発してくれないし、
ちいかわはおそらく母音が2つまでの言葉だけ話すので(最年長だからどうやって生きてきたんだろう)、

キャラから出される情報も丁度いい負荷だった。

何より、漫画1巻の初めにある「くらしたい」シリーズが私の心を刺した。

ざっくりまとめれば、食べたいものを食べて、寝たいだけ寝て、嫌なものは嫌だと言って、それでも周りに十分に愛されて暮らしたい。
人それぞれ解釈はあるだろうけども、私はまとめたら上記のようになると思う。

心も身体も疲れ切って天井を見上げるだけだった屍の私に、
「くらしたい」は私の心の声そのものだった。

ドン引きされるかもしれないが、可愛くて切なくて、私もそうなりたくて、「くらしたい」を初めて読んだ時に静かに泣いた。
(大声上げて泣くなんていうエネルギーもないからね。本当はワンワン泣きたかった。)

調べたら「Book Walker」にて
試し読みができるそう。
私が泣けた「くらしたい」も読めました。
ハオですね。上のリンクをチェケラです。

ちいかわ沼に入っちゃったってコト…?(ワワーッ!)

そこからハマっていくスピードは早かった。
毎日家にある3巻分を一周して「ふふっ」と癒されていた。家族には「そんなに読んでて飽きないわけ?」とまで言われた。勧めてきた兄でさえも。

ちいかわは単なるほのぼの漫画ではないと思っている。

決して裕福ではないと思われる世界で、
ちょっとしたラッキーな出来事、誰かの思いやり、を胸に日々を大事に生きている。

お金じゃなくて形に見えないものを大事にしているのがこれまた心に刺さる。

一方で危険な側面もある。
人格の乗っ取り(人身売買?)や一向に受からない資格試験、現制度の廃止によりキャリア断絶の危機に立たされる、シンプルに敵に襲われる、など。

裕福でないかつ危険が伴って、理不尽もある世界。あんなにキャラクター可愛いのが多いのに。

直接的なセリフではなく、たった一言「ワッ…!」や「ハァ?」と表情などで読者に含みを持たせた解釈をさせることのできるナガノ先生は本当にすごい。

危険なこともありながら、やはり漫画のテイストもあって癒されて結果的に、

「私もいつかはぼちぼち頑張ろぅ〜」とふんわりと思える。

このふんわり具合が私にはたまらない。このふんわりに私は救われた。
だからこそ毎日狂ったように漫画を読んだし、アニメも見始めた。

そんなふんわり具合を生活のどこかに置いておきたくて、写真のようにちいかわワールドが部屋に爆誕したのだ。因みにくりまんじゅうのスウェットを買って、家でぬくぬくしていることもある。

この前は新商品がどうしても欲しかったが、入店抽選に外れ、オンラインショップでも売り切れたため、入場制限のないPOPUPストアをネットで探しまくり、足を運んでゲットした。休職しているからできたことだが、これで心を救われた感は大きい。スーツで神妙にどの子にしようか選んでいる紳士もいらして、「ワカルッ!」と心の底から共感した。

ちなみに写真ではハチワレが多くあるが、
うさぎとちいかわとくりまんじゅう寄りの箱推しである。
漫画「ちいかわ」はそれぞれのキャラクターが全て居て、作品の良さがあるため誰一人として欠けてはいけないなと思う。なので結果オーライ。

ちいかわは理不尽なことがあっても色々怖いことがあっても、ずっと人想いなところは私は見習っていきたい。

夫に「Umiに一番近いのはちいかわかもね」と言ってもらえたのは最高の褒め言葉だ。私は理不尽があってもでも小さな幸せを胸に、大事に生きていく。

個人的なおすすめ

個人的にはアニメから入るよりも、漫画から入ることをお勧めしたい。
アニメは漫画では描写できない表情があるのが魅力的であるが、
漫画には、漫画でのタッチでしか出せない「あざとさ」や「悲壮感」、「心温まる優しさ」がそこにあると思っている。

ちょっと疲れちゃった心優しいあなたに、どうぞちいかわが沁みますように。私のように限界な人の心が一つ、救われますように。

終わりに

ちなみにですが、ちいかわをここで宣伝しても一円も私には入りません。
でもオタクはここで救われたことを書けるだけで幸せです。

またまたちなみにですが、
ちいかわのセリフ「ワワーッ!」が気に入りすぎて日常会話で使ってしまいます。変な顔されます。「フ!」と泣き笑い顔で誤魔化しています!
夫にも伝播してるようで、「サイコーッ!」

イィィィィッヤッハーァ!!!!!!

以上です、お付き合いありがとうございました♡

Umi


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?