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瀬戸内の地元に戻り、島でウェルネスブランドの立ち上げをしています。

こんにちは、瀬戸内の今治市、伯方島に戻り、瀬戸内の地元の資源を使ってブランドUMI+MIDORIの立ち上げをおこなっています、馬場早希です。

2020年からフェムテック分野で会社を創業して、そちらでもウェルネスブランドの立ち上げをおこなってきました。前回のブランドでは主に、セクシャルウェルネスプロダクトを作ったり、セクシャルトイやルブリカント(ローション)づくりを行い、投資家からの出資を受けて、スタートアップとして創業しました。

法人設立した3年間では、製品企画をおこなって、とにかく営業、自社オンラインサイトでの販売を行い、卸業者様とも提携させていただき、またご縁があって他社様のブランドの立ち上げもお手伝いさせていただきながら、最終的にフェムテックトーキョーというビックサイトの第一回目の展示会へ出展をして、メディアにもフェムテックという分野の中で製品を取り上げていただく機会が増えました。

ブランドを運営する中で、私はSNSがあまり得意ではないので発信はなかなかできていなかったのですが、

・どうしてセクシャルウェルネスの分野で起業した?
・どういう世界を創っていきたいの?

色々と質問をいただき、自分なりに立ち上げに至った経緯やこれまでのことや新しいブランドの立ち上げのことも書きたいと思います。

創業した会社は、今年2023年の3月には離れることになったのですが、経営を全くしたことがない28歳の時に会社を立ち上げてやってきました。かなり未熟な上に、周りに会社をしていて相談できる人もいなかったので、現実的に考えても、何も知らないところからなので、本当に大変でした。

ブランディングやものづくり、自分で始めたいと思った理由も、何度も何度も考えてきました。始めてやり出したら無我夢中で没頭してきたっていうのもありますが、私はあまり頭が良くないので、言語化が本当に苦手でいまいち言葉にできていないことも多々あります。

ただ単純にものづくりが好き、ものづくりを考えることが好き、なぜものが生まれたのかを考える、作るのが好き。ただその気持ちがとても強くあります。

セクシャルウェルネス分野でブランドを作り出したのも、人によって価値観や捉え方、考え方も違う中で、本当に難しい分野だと思いますが、単純に人の生活の中にあるその時間で、癒しや心に潤いを与えるものになればと思ってものを作り続けてきました。

快楽やプレジャーとなると、少し語るには恥ずかしくなってしまいますが、私の友人が、「快楽は人にとって必要なもので、あなたが作ったもので人が喜ぶ、それだけで素敵なことだ」と言いました。人が喜ぶものを作りたい、単純にそこにあります。あまりそういう会話をオープンにする必要も、事象も話しないですし、聞く必要もないのですが、個人的な楽しみやパートナーとの関わり合いでの時間が豊かになればいいなと思っています。私はそこにコンプレックスもたくさんありましたが、自分を受け入れてケアすることで自分の自信や自己肯定をすることができました。

ものづくりの出会いや私がブランドに込めた思い

今年地元に戻って、この半年、生活中心の、生きているだけの、ただの生活をぐるぐる過ごしていました。20代になってからは、商品企画やものづくり、これまでも30商品以上いろんな製品づくりに関わってきて、いろんな失敗もしてきましたが、何もせずボーっと過ごすのもとても久しぶりです。

父が今年2度目の入院をすることになり、よくぞ生きてくれてるな、という現状なのですが、私の苦手だった「家族と向き合う」時間の中で、私はこの地元を離れて、丁寧な生活をまともに送っていなかったので、この機会に田舎に戻って10年ぶりの穏やかな時間を過ごしました。

単調に過ごす毎日の中でも、楽しみを見つけたり、人との関わり方が変化したり、穏やかで余白のある中で生まれたものが、新しいウェルネスブランドなのですが、実際この土地に戻ってきてから、地元を改めて回って、この穏やかな景色や自然そのものがとても魅力的だということに気づきました。

新しく作るブランドの根本にあるもの

ブランドを作る中で私は自分自身の実現を追うのではなく、ブランドを作る上での根本的な考え方として、コンシャスビューティーという考え方に着目しました。

カタカナでの説明は本当に私も苦手なのですが、説明すると、作り手である私自身が何を原料にするのか、どこで作られたものなのか、原料は、ボトルは、さまざまなことを選択する意識を高める中で、瀬戸内の資源を使った商品づくりを行いたいと考えました。地域にも貢献し、また肌や人にも優しいものであることが私の今回のものづくりで大切にしていることです。

地元に戻り、人口4人の島に行って気づいたたくさんの資源

瀬戸内はいくつも島があるのですが、人口が4人しかいない島もあります。平均年齢は確か80歳以上。その島にはサウナと宿泊施設があり、そちらには4回ほど伺いました。穏やかな海を見ながらサウナに入る環境は本当に幸せな時間だったのですが、島の海辺には柑橘がいくつもあって、島のその柑橘は島内で身内で消費されているということでした。食べきれないですよね、この量は、なんて話をしていました。

その島は、年々船の便が減っていて、島に渡る時に大変不便だったのですが、利用者が少ないと船の便はもちろん少なくなるわけで。この島にあるサウナ施設があることで、この島には住居者以外の人が行き来するようになっています。

この地域と一緒に育っていくものづくり

ものづくりをする中で、過疎化していく地域の原料を使って製品開発を行ったり、アイディア次第で資源を活用した製品化ができると考えています。現実的に困難なことは多々ありますが、ブランドを通して、地元に貢献できる方法はいくつも模索できると考えています。コンシャスビューティーという考え方は、作り手の私たち自身にとっても大切な考えで、さらに人の肌にも良い天然素材の製品づくり、毎日使い続けられるような癖になるくらいの習慣になるような製品ラインナップを作りたいと思っています。

デリケートゾーンケア製品は、まだまだ使っている人は少ないのですが、デリケートゾーン周りの悩みや課題をたくさん伺ってきました。においが気になる、黒ずみが気になる、痒みがする、でも毎日使い続けられるほどのメリットを感じない、毎月の出費に対しての効果が実感できない、と。

オイルクレンジングという新しいデリケートゾーンケア

私はこの3年間デリケートゾーンケア製品の企画や開発を行ってきましたが、毎日のケアはなかなかできませんでした。ルブリカント(ローション)を使うことは習慣になっていましたが、保湿や洗浄ソープは、使い続けられるメリットをあまり感じなかったのです。

私自身が使い続けるものに対して、コストをかけるほどではないなと感じている中で製品開発し、今それほど悩みもないし、これから問題が顕著になっていくのかなと思っていました。

デリケートゾーンケア製品を考える中で、粘膜付近に触れる製品、製品企画をする中で工場の担当者も大変慎重です。いろんな製品が出ていますが、膣内の粘膜にも触れるものなので、本当に安心できるものを作ろうとなり、天然のよもぎを使ったベースオイルの開発から始めました。よもぎ蒸し体験もしたことがありますが、よもぎの治癒力や肌に与える影響、また昔から生活の身近にあったものをオイル開発することにしました。

よもぎオイルを友人に使ってもらった時に、子供のお尻ふきにも使ってもらったり、また傷や肌荒れに使って見ても、本当にいい試作品だとたくさんのフィードバックをしていただきました。またよもぎの優しい香りが、心の癒しにもなると。ユーザーさんと共にベースオイルを作り、オイルクレンジングに向かっていきます。

デリケートゾーンの汚れ落としには、オイルが最適

デリケートゾーンの汚れは、実はしっかり落とせていない人が多く、恥垢がたまることでそれがにおいの原因にもなります。朝にケアしても日中またにおいが気になってくる。私も泡ソープで毎日洗い流していましたが、その時はさっぱり感はあるのですが、オイルクレンジングをしてみると、マッサージしながら摩擦せずに汚れを落とすことができます。さらに、洗い流した後に保湿も完了できます。

お風呂上がりは、顔のケアから始めるので、お風呂から出た後にスキンケアをして、そこからデリケートゾーンケア、工程が多いのは本当にめんどくさい。それもあって、デリケートゾーンのクレンズオイルは、お風呂場で全て完結できるというすごく楽なケアです。ティーツリーとウッド、柑橘の精油がにおいのケアもしながら精油の香りは癒しになります。

今回デリケートゾーンのクレンズは、天然由来のものなので、お子様も使っていただけますし、子供に自分のおまたのケアを教える時に、教えやすい、とお子様がいらっしゃる方にも言っていただきました。泡での洗浄のさっぱり感もとてもいいのですが、クレンズオイルを使うと病みつきになるとコメントをいただき、毎日のケアを楽にやっていただけるラインができたのかなとも思います。

毎日のケアで本当に楽なものを

私も30代になってから、顔のエイジングケアをコツコツと始めました。大したケアではないのですが、朝起きたら起きた時の肌の状態を手で確認して、部分的に違う状態を見ながら、丁寧に洗顔、保湿、一つ一つの工程をしっかり自分をいたわりながらケアするように意識しています。乾燥やしわも気になるようになってきましたが、肌が綺麗になると心も不思議と軽くなります。女性は肌の調子が良いと、自己肯定感も上がると言われるほど、自分のケアはとても大切と思います。デリケートゾーンケアは、比較的まだ習慣になっている人は少ないかもしれないのですが、自分のケアをすることで自分の自信が上がるための習慣になればと思っています。

前の会社で20代で創業した時は、たくさん自信が無くなることもありました。色々と言葉は頭の中に多く残ってはいますが、会社をする中で、自分の内面にたくさん向き合うことがありました。なぜ自分がこうして会社をしているんだろう、能力がないのに、と思ったこともありますが、自分のことを見つめ直しながら進むしかない数年でした。そんな中で生まれたウェルネスブランドは、これまで私が関わってきたものを詰め込めたブランドだと思っています。

一度会社を離れて、地元に戻り、人との関わりが必然と無くなった中で日常の小さな出来事が私にとっては大きな気づきのことも多く、たくさん向き合う機会になりました。

ひとりで過ごす中で、ひとり悶々としても世界は広がらないので、

このブランドを立ち上げたことは、私自身が新しいことに挑戦したいというよりも、これまでやってきたことを踏まえて、自分にできること、地元に貢献できることを見つけたい、と思い、模索してきました。31歳になってみて、私の中では大きな失敗もあって、新たに一歩踏み出すことを渋ったり、父親の体調が悪いことを私の理由にしてみたり、断り方を考えたり、本当にこの一年立ち止まりながら、根本的な自分のこれからやりたいことを考えてきました。

デリケートゾーンケア製品をずっと企画してやってきたのも、これまでフェムテックのブームの中で製品づくりをやってきて、これがいいんです!こういう考えを取り入れましょう、という少し私の中にある図々しいアプローチもあったと思います。

ただ、生きてて思うのですが、みんなとにかく忙しい。日々、仕事に没頭して、家族のことを考え、心配事もたくさんある中で、他のことに目を向けるのは本当に余裕が必要。この文章を読んでいただく時間こそ、ありがたく、人に対して時間を省くことは難しいとも思っています。

そんな中で、自分の作るものは、人を癒すものでありたい、人の役に立つもの、何かを解決するものを作りたいと考え続けました。

今回11月21日からクラウドファンディングで予約販売を開始しますが、ぜひ一度お使いいただければと思います。この機会に一般の方へのご購入と同時に、製品の取り扱いをしてくださる店舗様、業者様も募集させていただきます。

また、製品化までのいろんなお話を記事にできればと思います。

クラウドファンディングページ
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