さようならはちゃんとね!借りていたお部屋とお別れ✨
昨日、お世話になった賃貸マンションとお別れをした。
慌ただしく引っ越しして以来、空っぽにしてあった部屋。
朝からもう一度お掃除をして鍵をお返ししてきた。
3年ちょっと。素敵な時間をありがとう。
賃貸暮らし
我が家にとって賃貸暮らしはほんとうに久しぶりだった。夫の嵐のように忙しい時期だけでも会社に近いところに住まいを移そうと決めて捜して出会ったマンション。
快適だった。
それまでの暮らしには子どもの声はなかった。ご近所の子どもたちも、我が家の子どももすっかり大きくなっていた。
けれど、マンションでは窓を開ける春と秋、こんなに小さなお子さんが暮らしているんだと毎度おどろいた。エネルギーに満ちあふれた幼い声。そんな声がわたしたちの部屋までやってきた。
ママが子どもを叱る声も、なんだか懐かしかった。
○○ちゃんのママったら、子どもたちを叱りつける大声が家の外まで聞こえてくるのよ、なんてママ友が言っていたのを思い出す。そのお子さんも今では先生。懐かしい。
いまどきの家捜し
賃貸の一室を借りるというのは、意外にも大変だった。
この作業、はじめてみると時代から取り残されていたことを痛感した。
わたしの記憶の賃貸とはすっかり様子が違っていた。
最初に不動産屋さんをたずねたときなかなかいい物件が見つからなかくて、3ヵ月ほど捜して一度は諦めた。
それから半年ほど経って、やっぱり探さなきゃともう一度動き出した。
暫くすると、どの不動産屋さんもネットで情報を得ていることが分かってきた。
そこから、わたしもネットで部屋探しをはじめた。
そうして、2回目の物件探しは、気になる物件のページに掲載されていた不動産屋さんを訪ねることにした。
それが良かった。
その不動産屋さんに車で数件物件を見せてもらった。
あれは3度目の見学の日だった。「ちょうどいい物件があるんですが。もしよかったらお見せしましょうか」と連れて行ってもらったのがあのマンションだった。
人気の物件で、まだネットには出ていないという物件をお持ちだった。
ダブル審査
ここにしますと決めたのだけれど、驚いた。単なる賃貸だというのに実に頑丈なシステムが構築されていた。
所有者は大企業。その企業が管理者をまかせているのは、これまた大企業。わたしたちが賃貸契約を結んだのはその管理会社。
けれど、その前に審査があった。これがなかなか念入り。
ちょっと借りるだけと思っているのはわたしたちの方。けれど貸す方はそうは思っていない。
あらゆる(とわたしには思えた)情報を管理会社に提出して、その返事が不動産屋さん経由でくるのを待つ。
管理会社の審査が必要だったのだ。
と同時にもう一つの審査もはじまった。
それはカード会社の審査。こちらはまた別会社。その会社から家賃が落ちるとわかってまたまた驚いた。
ダブル審査!
不動産屋さんによれば、今は家を買うより借りる方が審査が厳しいという。買いは現金で一括支払いの人がいますから、それなら審査は必要ありませんからと。
なるほど世の中は広い。きっとそんな人も少なくないのだろう。
契約社会
日本も契約社会になった。けれどわたしはその変化にぼんやりとしか気づいていなかった。
長く住み慣れた家を離れて動いてみて、あゝ日本は本当に契約社会になったのだなと思えてならなかった。
昨日はお掃除の後、管理会社が委託している清掃業者の方が部屋の返却のための立ち合いにこられた。その方と一緒に部屋のチェックをした。
最後に入居時に預けた敷金の中から、クリーニング代を差し引いてお返ししますといわれた。
「次の人に貸すのに借り手側がそれを払うの?」と尋ねると「はい、契約時にき金額も書かれています」と返された。3年ちょっと前の話し。
記憶にさえなかった。「そうでしたか」としかいえなかった。
帰ると夫が契約書を取り出した。確かに特約事項に書かれている。すっかり忘れていたけれど、もしや契約時にもちゃんとは分かっていなかったのかもしれない。
契約とはほんとうに強いと思う。サインする時には自覚的にしなきゃね、なんて改めて思ったりする。
それにしてもわが夫、ほんとうにキチンとしている。こんな数年前の契約書、引っ越し先で直ぐに取り出せるのだから驚きだ。わたしには絶対にまねできないワザだと思う。
おわりに
少し動いてみて思うこと。
失ったのは3年ちょっとの家賃。けれど得たものも多かった。
社会の仕組みが大きく変わっているのに気が付いた。ネットの発達で不動産屋さん情報がオープンになっているのもいいなと思えた。
ただ、定年後に賃貸が借りにくいわけも分かった。なにしろ審査が厳しい。勤め先や年収の提示を求められるのだから。
最後にお返しした部屋をネットで検索してみた。そうしたら1万円近くも家賃が値上がりしていた。3年ちょっと古くなったはずが値上がり!これにも驚いた。物価の高騰がここにも来ているのだろうか。
それでもわたしたちを気持ちよく包み込んでくれたこの部屋に感謝しかない。束の間の間借り。それでもきっといつまでもこの3年ちょっとは忘れないだろう。
※最後までお読みいただきありがとうございました。
※スタエフでもお話ししています。よかったらお聴き下さいね✨
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