見出し画像

女性は管理職になりたくない?を考えてみた レターの返信②


それは先日のこと。日本の男女格差は開きすぎ、という話をした。

それに対してレターを頂いた。

「管理職になりたくない。この国にはそんな女性が多いのでは?」

と。それは音声配信での質問。

なるほどと思った。なぜなら意識調査でも同じ結果が出ていたからだ。

けれど、わたしはそんなことはないと思っている。

きっと変われると思っている。

というより、変われると信じている。

そこで、わたしなりの理由を2つ考えてみた。


理由1

1つは前回お話しした情報開示。

もしも、全ての女性が均等に情報をもつなら。

日本の女性も変わると思うというのがわたしの意見。


なぜなら、わたしたちはまだ必要な情報を手にしていないから。

ーーー

2023年以降、情報開示がはじまる。(詳細は上記の記事をご覧ください)

楽しみ。

変わると期待している。

急激に変わるといいなとも思っている。

そうあって欲しいな、とも。


理由2

そしてもう一つがすそ野の大きさと層の厚さ。

これにはちょっと説明が必要な気がする。

ーーー

この567でこの国の環境は変化した。

もしや567終焉で在宅は過去の歴史になるのかもしれないけれど、それでも在宅ワークは確実に増えた。

そんな流れでつられて変わったのが食の環境。

企業努力は涙がでるほどありがたい。いまや女性が台所たたなくたって飢え死にはしないし、栄養バランスを考えた調理済み食材だって所狭しと店に並ぶ。

生協など半完成品食材だって普通になったし、冷凍食品や、店でのテイクアウトも普通になった。

ー-ー

ここで、少し気になる記事をご紹介したい。

日本の女性映画監督が作品をひっさげて香港に行かれたとき話しだ。

その監督が作られた作品のストーリーは、家のことがなにもわからない夫が突然妻を亡くしてうろたえる、というストーリー。

ところがそのストーリに対して香港の女性ライターさんが「意味が分からない」といったというのだ。そのライターさんは、

香港人は夫も妻も家事は苦手で…。どっちも仕事に出かけますし、お手伝いさんに任せてるんです。だからどちらが亡くなっても、困るというよりただ悲しいだけ。
「香港の空の色」西川美和 日本経済新聞2022年6月5日より

と言われたというのだ。

そう、彼女の暮らしと女性監督さんの暮らしの常識が全く違っていたのだ。

ーーー

確かに、我が家が香港に住んでいた時、夫がよくいっていた。

「どの企業を訪問しても女性が出てくるんだ。社長も部長も課長も、普通に女性なんだ」と。そして、夫の会社では現地のベテラン女性が男性と同じお給料、それが普通だった。

それを口にしたライターさんはアジアの女性。

そう、日本はアジアだから…は思い込みにすぎないとわたしは思っている。


日本女性も他と同じ

日本はアジアだから…は変な思い込みだと思う。

欧米だって女性がずっと家にいた時代が長かった。

けれど今は外で働いている。しかも男女の賃金格差を縮めようと必死だ。

だから思うのだ。

日本に圧倒的に足りていないのは「働く女性の量」。

もしも、働く女性のすそ野が広がり層が厚くなったなら、きっといろいろな女性が出てくるにちがいない。

もちろん、今は妻が家を守り夫が稼ぐスタイルがまだ定着している。けれど、労働人口は確実に減ってくる。

だからジョブ型へ移行したいと国も考え始めている。

そして、思うのだ。

管理職になるならないに「性差はない」はずと。

ただ、正社員比率の低い女性の中から、管理職だけをピックアップするのはちょっと違う。

女性の意識が変わるのは、労働市場で女性も男性と同じ量になった時。

今はバランスが悪すぎる。

日本女性だけが管理職になりたくないわけじゃない

環境が整っていないのだ。

●もしも家事育児が女性だけにゆだねられなかったら

●もしも長時間働く世の中が変わったなら

女性だってもっと働ける。もっと働きたい人が増えてくる。

なぜなら、経済的に自立できるから。

経済的に自立できるということは単純に自分で自分の人生が選べるということ。

もちろん、今のままでも働けるだけ嬉しいという女性はいると思う。

けれど「どうして女性だけこんな仕事に閉じ込められてるの!」、「どうして管理職になれないの!」と考える女性もきっと沢山でてくる。

なぜって、働くならもっと上に行きたいと考えるのは少しも卑しいことではないから。それも立派な目標だから。



おわりに

今回は頂いたレターの返信をさせて頂いた。

管理職を普通に目指しす女性が増えてほしいと思う。

管理職女性や議員が増えることでこの国はきっと変わると思っている。

もちろん、これはわたしの意見に過ぎない。未来の問いに正解も不正解もないと思う。だから、正解を知るために進んでいくのがいいと思っている。


※最後までお読みいただきありがとうございました✨


音声でもお話ています。良かったらお聴きくださいね✨


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?