困りごとって皆同じ。もしも充電器とケーブルが統一されたなら
あれ?これじゃない…。う~~ん、これでもない…。ええええ、どこにあるの???
引越しで一番苛立ったこと。
それは我が家に山ほどあるケーブルのマッチング。これには困った。手間取った。
悩みは皆同じってことらしい
ただ自分の悩みは自分だけなんて思うと世間が狭すぎる。
たとえば嫁姑問題。ずっと以前、アフリカ出身の女性と嫁姑問題について話をしたことがある。するといともあっさりと、it's naturalと返された。なんとも素晴らしい。わたしたちは互いに顔を見合わせてふふと声を出して笑いあった。
そう、自分の悩みは自分だけなんて思うと世間が狭すぎる。洋の東西問わずなんていいまわしだってあったではないか。
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この充電器と白や黒いケーブルごちゃごちゃ問題、実はわたしだけの悩みじゃなかった。これまたit's natural!
何を統一するの?
考えてみると、引越しだけじゃない。机の上だってこのケーブルでごちゃごちゃだ。これがたった一本ですむのならそれは環境として申し分ない。
いや、そうあるべきだ!と思ったのが遠い国にお住いのEUのみなさま。こちらはそもそも新しい問題に対処する動きがとても素早い。なにしろ、19世紀には「契約」ということばで法律を生んだルール作りの大先輩の国。
ご存じだろうか?
このケーブルの先のUSBには呼び名があったらしい。モノには名前がある、言われてみれば当然だけど、考えたこともなかった。問題は、USBがAタイプ、Bタイプ、Cタイプに分かれていること。ここがごちゃごちゃの元。
これをCタイプに一本化しようという話しのよう。
Cは相当に優れものらしい
このCタイプ、ちょっと小さなUSBぐらいに思っていたけれど、どうやらこれはかなりの優れものらしい。
USBタイプCで検索をかけると称賛の文字がずらりと並ぶ。
そもそもわたしは、はじめてUSBを目にした10数年前、ぶっ飛ぶほど驚いた。「えええええ!文字を、情報を、このバックに入れて持ち運びできるってどういうこと???」と軽く頭を殴られたくらいの衝撃があった。
それが、わたしの暮らしからどんどんコンセントやケーブルを外してくれ、実に気軽にコンピューターを持ち運びできるようにしてくださった。
そしてこのUSB、どうやら規格があるようで、それがAではじまり、Bへと進化し、ついに夢のCにたどり着いたということのよう。
まあ細かいことは抜きにして、USBタイプCは従来の転送速度とは比較にならないほどの高速伝送なのだそうだ。
さらに、コネクタ部分に上下の区別がない。だから差し込みは間違いようがないというスグレモノ。
ルール化する強さ
実はこうしたごちゃごちゃ問題を解決するために、EUでは長い間メーカー各社と話し合ってきたという。
そんな経緯の中、
ルール化とはこうも力があるということ。
10年余りで30種類あったものが3種類にまで絞られているのだから。
ただ、そのごちゃごちゃは自由な競争で生まれたということ。自由に競い合う。それがどれほど物凄いエネルギーなのかがわかるというもの。
おわりに
誰かが夢みたを、いまわたしたちは普通に使っている。どんどん小さくなって、そしてシンプルになっていく。
今では新しい製品を購入してもトリセツもついてこない。凄い時代だと思う。だからこそ使ってはいてもピンと来ていないことだって多い。
一つ困りごとが発生してみて、わたしははじめてケーブルの先のUSBをまじまじとみることになった。そう、夫には言えないけれど、わたしの管理がへたくそという悩みはit's naturalだったのかもしれない。
※最後までお読みいただきありがとうございました。
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