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もはやネット無しはない、そんな時代。


昨日、母とタクシーで出かけた。



変わらないもの

足の悪い母との暮らしにタクシーは欠かせない。

そのタクシーといえば電話で呼ぶものだった。けれど今ではわたしもアプリ

ところが昨日乗せてもらったタクシーでは電話対応は無くしませんとおっしゃる。

役所に委託された会社だという。

お年寄りが増え、独居のお年よりも増え、一人ではうごけない高齢者が増えた。

そのサポートをしているタクシー会社だった。

車椅子でもお買い物でも病院でもお願いするとサポートしてもらえるらしい。


変わるもの

帰りのタクシーでも話がはずんだ。わたしは普段タクシーではほとんど話さないが昨日は違った。

そのドライバーさん、わたしたちが移り住んだ地に長く暮らす方。だからなにもかも詳しかった。決められずにいた病院に関する情報も聞けた。

ところがそのドライバーさん、話しの頭に必ず「これはわたし個人の経験なんですがね」「これはわたし個人の意見なんですがね」を付けられる。

そこで声のトーンがグ~~ンと上がり、すかさず「それでも聞きますか?聞きたいですか?」をかぶせるように口にされる。

ふふ。もう話す気満々なんだけどね笑。

で、そのフレーズを何度か耳にするうちふと思った。

タクシーのドライバーさんは実名でお仕事をされている。あの枕詞、もしやネット対応なのだろうかと。

考え過ぎだろうか。


時代への対応

わたしは旅はほとんどネット予約。あれは数年前ハワイでのこと。

ワイキキビーチのホテルに泊まりたいけれど予算がどうにも足りない。そこで前半聞き覚えのない宿を、後半はビーチの外れのやや高級なホテルを予約した。

で、カピオラニ公園すぐ横のホテルに到着した。

さっそく自分たちで荷物を転がし部屋へ着いたのだが、ボーイさんが振り返りフロントへ戻りましょうとのたまう。

チラリと見えたその部屋は恐ろしく狭かった。その一部が工事中だったのだ。

案内された場所で待っているとマネージャーをなのる男性がマカデミアナッツの大きなチョコの箱を持ってきた。


特別過ぎる待遇

その彼が驚くほど謝るのだ。

ただこちらとしてはそれほどの大問題ではない。ましてやチョコを頂くほどの問題ではない。

工事が終わっていなかった。あるある、人間だもの。几帳面な日本人ならともかく、ここは常夏の国ハワイ。そう思っていたら違う部屋へ案内された。

ところがどうだろう。連れていかれたのはスイートルーム。アップグレードにも程がある。

左右にベッドルームとお風呂がそれぞれ付いていて、海を前に立つキッチンからはワイキキビーチがすっかり見下ろせ、おまけに大きなミキサーまで付いていた。

ただ人間とはずうずうしいもの。ビーチ沿いの店で求めたフルーツとミルクでスムージーを作り、朝は海を眺めながらパンとコーヒーをゆっくり味わった。


サービス業とネット

そうして3泊したそのホテル、帰りにもう一箱チョコを頂いた。そもそもあの身動きさえ取れない部屋に収まる予定だったわたしたち。それがこの待遇に加えてまたもやチョコ。

で、感じたのがネット

どのサービス産業もネットの評価が気になる。わたしもホテル予約はネットだし口コミも見る。でもここまで!と驚いた。

なによりこちらが一言も発していないのにこの厚遇。たまたまスイートが空いていたのだろうがチョコが増えた。もうなにを謝られているのかさっぱり分からない。


それから、繰り返し「…それでも聞きますか?」を口にされていた昨日の運転手さん。タクシーも今じゃほぼアプリ。

日本もどっぷりネット社会化したってことだと思う。

だから変わるのだ。

ネットがサービス業全体を変えている、そんなことを思った。


おわりに

それでも昨日のタクシー会社ではこれからも電話は残すという。

電話かぁ。声を聴くだけなのになんともありがたかったりする。若者にはきっとわからない。なんだかほっとするこの感じ。ただそれだけなんだけど。

明日にでも情報弱者側になりそうないま、置いていかれないようにしなきゃね。


※最後までお読みいただきありがとうございました。


※スタエフでもお話ししています。良かったらお聞きっくださいね✨





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