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問題は見えにくい。


今朝、興味深い記事を目にした。

酒が人をアカンようにするのではなく
その人が元々アカン人だということを酒が暴く。

でもこれ「酒」以外にも
当てはまるものが多そうですね。
「金」とか「異性」とかもそうかな。
まずは暴かれる程度の人間性から
脱却しなきゃいけませんね。

と書かれている。

書かれたのは小野勝広さんだ。

なんてわかりやすい言葉なのだろうと朝から感じ入った。


この文章を読んで、お金というテーマで、いつか読んだ渋沢栄一さんの言葉を思い出した。参考:『「生き方」を磨く』竹内均編・解説 三笠書房。

渋沢栄一氏は、儒教の教えが尊いとしながらも、たった一つ、日本人の国民性にお金は卑しいという考えを刷り込んだ人がいると書かれている。それが朱子なのだそうだ。

朱子はこの国に儒教を広めたけれど、「富貴貨殖」と「仁義道徳」は相いれないという解釈を広めた、そして、それは間違いだといわれている。

孔子は、正しい道理を踏んで得た富貴なら問題はなく、道に外れた富を得るぐらいなら貧しいままでいた方がいいといっているのだと。

これまたわかりやすい。

日本にこの朱子の考えが広まったころ、武士は偉く、そして商人は豊かな暮らしをしていても地位が低かった。そんなことから富は卑しいという考えがすんなりと受け入れられたのだという。


小野勝広さんは、

欲から離れるというのは
自分の人生を好転させる根本的な考え方です。

とおっしゃる。

どちらもわかりやすい。

けれど、恐らくその分かりやすいことが分かりにくいのが人間の世界なのだろう。だからこそ、こんな言葉にハッとする。


わたしは次回の講演会で、日本の女性が稼げないことについて政治家の卵さんをゲストにお呼びしてお話を聞くつもりだ。女性が稼げないということは誰かが得をしているということに違いない。

けれど、それが男性だなんて思い始めると話はややこしくなる。

男が悪い!なんていい始めると、朱子のお金は卑しいと同じく、本当の原因が見えなくなる。

一見当たり前そうなことが、なるほど、よくよく考えてみるとそうじゃないよねってことがある。

女性が稼げないことが男性のせいなら、どうして日本の男性たちはこれほど自分の時間を削って働き続けるのだろう。

そんなおかしなことをちゃんと考えていこうと思っている。

やっぱりそうだよね、なんだかおかしいと思ってた、と思えることが実は多い。

ご興味のある方は是非、講演会にお越しくださいね。最後は宣伝っぽくなっちゃってごめんなさい。

とにかく、思い込んで受け入れていることって意外と多いなぁと思うことがある。


※最後までお読みくださりありがとうございました。


※講演会を開催いたします。皆様のご参加をお待ちしています。


※スタエフでもお話ししています。

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