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【読書感想】『星は風にそよぐ』
数日前、noteのクリエーターさんがここnoteで作品を発表された。
わたしはその日を密かにお待ちしていた。
誕生したばかりの作品
作品を発表されたのはゴールディーさん。
ここnoteには夢を叶えるために日々活動されている方が沢山いらっしゃる。
そんな皆様にわたし自身も支えられている。
彼女はそんな大切な仲間のお一人。
作品の題名は『星は風にそよぐ』。
発表されたのは第1話。描きながらの発表だそうだ。
何話続くのかはまだ発表されてはいないけれど、思った通り素敵な作品だった。
絵本は大人の本でもある
ゴールディーさんは普段、スタエフで絵本の紹介をされている。そこで彼女はいつも絵本は子どもだけのものではありませんとおっしゃる。
今ならわたしにもその言葉の意味がわかる。
今朝図書館で『ぼくは川のように話す』という絵本を手にした。その本をめくると、かつて仲よくして頂いていた優しい方のことを一瞬で思いだした。
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それがゴールディーさんが言われる絵本の力なのだと思う。
わたしの知るその人は、言葉を口にすることが時に恐ろしく困難だった。わたしはそのことが感じられて、だからこそそれが口にできなかった。そして今朝、その絵本の中の少年の心がわたしにグッと迫ってきた。そしてあゝこの本ともっと早く出会っていたかったと思えた。
大人になって読む絵本。
それは時にわたしを苦しくさせる。
涙が零れて、切なくて、胸がギュッと締め付けられる。
幼かったあの日から、たくさんの人に会い、たくさんの経験を重ねてきて。
子どものためのはずのその本は、大人のわたしに、人の本質を掴み、それを真っ直ぐ運んでこんなにもはっきりと見せてくれる。
「優しくてもいいんだよ」が分かる
考え過ぎだろうか。
この国で暮らす人は、時になにかを手放さなければ生きることさえ辛くなる。
忘れてしまったほうがずっと生きやすい何か。だから大人は絵本から離れてしまうのだろうか。それが心に真っすぐに届きすぎるから。
それでもわたしはSNSにやってきて、表現することを覚え、自分を縛っていたたくさんの言葉から抜け出せた。
だからこそ、ゴールディーさんのいわれる絵本の世界が、今、わたしにも理解できるのかもしれない。
最も人間らしい言葉が詰まった本、最も自分の心に近い言葉が詰まった本、それが絵本の世界だった。
ほんとうは優しいままで生きてよかったんだ、わたしは絵本にそんなことをもう一度教えてもらっている。
『星は風にそよぐ』
言葉には必ず意味がある、そんなことを最近よく感じる。
ゴールディーさんのこの物語で、それがよくわかる。
誰もが使う言葉、それがどれほど大切なものか、よくわかる。
そんな大切なものが、ゴールディーさんの作品には詰まっていた。
思った通り、それはとても優しい本だった。
人がなにかを創り出す、そこに立ち会えるなんて幸せだ。
言葉を知る人が集うここnoteで、そんな素敵な作品が生まれた。
そのことがなにより嬉しい。
おわりに
ずっと遠ざかっていた絵本の世界。そんな絵本とここSNSで再会して、それを受け入れた自分の変化にも驚いている。
『星は風にそよぐ』が生まれた。
なんて素敵なんだろう。
この物語は、人が手放した優しさを「そのまま持ち続けていいんだよ、それは恥ずかしいことなんかじゃないんだよ」ときっと思い出させてくれるに違いない。
新しい絵本の世界の誕生。
今はそれが何より嬉しくてたまらない。
※最後までお読みいただきありがとうございました。
※スタエフでもお話ししています。
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