ネイルは、静謐だった
狭い世界で生きているなぁと感じることがある。
自分の常識は、一体、世間でいわれている常識の中央値からどのあたりにあるのだろうと思うことがある。
一昨日、stand.fmのあでぃさんにお声をかけて頂いた。そこで、クラウドファンディングでお世話になったネイルデザイナー永田さんのNOBU展が今日と明日の二日間、原宿であることを知った。
会場は原宿通り。
戸惑いながら部屋に入ると、NOBUさんご本人がいらして、少しお話が出来た。
ただ、わたしは昨日書いた通り、手のお手入れからは程遠い暮らしをしていて、ちょっと敷居が高いなと感じながらお邪魔した。
そこには、小さくて綺麗なネイルが並んでいた。
初めて尽くし。
すると、能楽堂で撮影されたネイルの写真があった。その説明をNOBUさんにしていただいた。
ネイルにはご縁が無いけれど、能楽堂なら若い頃よく行った。その能楽堂で撮られた一枚の写真、指と同じ程の長さの爪がなぜか実に上品なのだ。静かではあるけれど、少し妖艶な華やかさがある扇子を思わせるネイルだ。
会場を後にして、明治神宮に立ち寄った。
知らない世界がまだまだ沢山あるなぁと思いながら歩いた。
それにしても、あれほど華やかなネイルだというのに、印象としては静かだった。
色なのだろうか。
そんなことを考えながら本殿で手を合わせ、その帰り、清正井(きよまさのいど)に立ち寄った。
今は菖蒲もツツジも咲かない御苑。
お陰で、人も少なく気持ちが良い。
そう、あのNOBUさんのネイルは、明治神宮内にある、この御苑のような静かな雰囲気を思わせた。
そういえば、入口で受け取ったパンフレットに静謐・せいひつの文字があった。
ネイルを見た帰り、まるで絵を見た後の様な気分になった。
ネイルは強く主張するものだとばかり思っていた。
それが、品よく美しく平和で穏やかだった。
夕方NOBUさんのnoteを読みに行き驚いた。
彼女は主婦からアーティストになられていた方だった。
あゝ、なんてご縁だろう。
以前ならこんなタイトな時間では動けなかったけれど、今は短時間で動いて人に会うよう心がけている。
そして、今日はNOBUさんにお会いできた。
そう、これが動くことのご褒美だ。
お会いできて良かった。
人には誰にでも可能性がある。少し前を歩く女性たちがそれを見せてくれる。
わたしもいつか爪をつけてみたいと初めて思えた。
NOBUさんの今後益々のご活躍をお祈りしています。
※最後までお読みいただきありがとうございました。
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