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要領がいい人が成功するの?

今日は午後から、約束していた方と打ち合わせをした。その後、たわいないおしゃべりをしていると、その方が、

「ちょっと思い出しちゃうんですよね」

と、人気女優さんの名前を出された。お若いのにしっかりした方で好感度が高そうな女優さんだ。

その人は、

「そっくりなんです。わたしの近くにいる人と」

とおっしゃる。

仕事ができて、年上からの評価が高い女性と、その女優さんが似ているという。

そして、

「やっぱり、要領のいい人が成功するんでしょうかね」

といわれた。



そういえば、わたしも遠い昔、同じようなことを年上の女性に尋ねたことがあった。


するとその方が、

「世の中はそれほど甘くはありませんよ。本物しか生き残れない場所があります」

正確には忘れてしまったけれど、そんな感じのことを言われた。

そうか、そんなものなのか、と落ち着いたことを覚えている。


ここで、わたしの好きな渋沢栄一氏の言葉を借りてみると、要領の良さも、成功も吹っ飛ぶ。

氏は、

人はなによりもまず道理を明らかにせねばならない

といわれる。

それから、

道理に従ってことをなす者は必ず栄え、道理に逆らって事を測る者は必ず滅びる

ともいわれている。

言い切り型だ。

沢山の人を見てこられたからだろうか。

その上で、

一時の成功などは、長い人生、価値多い生涯においては泡沫のようなもの

といわれている。


これは、わかりやすい。

要領がいいから成功した、と聞くと、どうにも狭いなぁと思ってしまう。

世の中って、そんなに薄っぺらなものなのか、と思ってしまう。

だから、こうして、先を歩かれた人が、成功も失敗も大したことじゃない、問題はそこじゃないとおっしゃるのであれば、あとは自分次第ということ。

こちらの方がわたしはやっぱり好きだ。



※『渋沢栄一「生き方」を磨く』三笠書房 2,020年 竹内均



※最後までお読み下さりありがとうございました。

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