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〈もっと楽に生きるために〉無意識を塗り変える
昨日、内科医である街のかかりつけ医さんとスタエフでお話させて頂いた。そこで、”なぜ女性は自分を責めてしまうのか”という問いを持ってお話しさせて頂いたのだけれど、自分の中にあった霧のように不確かなものが少しだけ姿を現したような気がした。
今日はそれを書き留められたらと思っている。
昨日の記事はこちらです。
母親の不安
無意識の多くが善意だとしたら、それは実に皮肉な話だと思う。善意から発される母の言葉が、やがて子どもの足をひっぱるのだから。
街のかかりつけ医さんは、心配のあまり子どもに繰り返し言葉をかけるのは親御さん側の不安だといわれる。
子どもの話しを聞いて不安を感じるた母親が、先回りして失敗しないようにとか、子どもが不安の渦に巻き込まれないようにと、前もっていろいろといってしまう。
問題は量だという。そりゃ人間だもの、子どもが心配なら誰だって話しかけたくなる。
けれど程度の問題というのは忘れないほうがいい。
心配して警告を発するのは危機管理的には良い部分もあるけれど、母親が繰り返し口にする言葉で子どもはかえって不安になったり、不安になりやすくなったりすることがあるという。
結果、母親が子どもの状況を厳しくしてしまうケースが多いというのだ。
あらら。
見守れない
なるほど、子どもは大人の不安に敏感だ。しかも不安は伝染する。けれど親が先回りせず見守ると、子どもは自分で解決するし、問題は速く解決する、そんな経験を先生はたくさんされてきたといわれる。
ここで出てくるのが親の側の想像力。見守れない親は、見守っている間に事態がどんどん悪化するのではないかと心配する。とはいえケースによっては本気で守りに行かなくてはならない時だってあるとは思うけれど。これまた態度の問題だるう。
されど、助けてるつもりが、親の心配が子どもを巻き込み、物事をより複雑にすることが多いのであればやはり少し距離を置いた方がお互いにいい。
そこで聞いてみた。
「じゃあ、親が変わった方が早いですね」
と。すると街のかかりつけ医さんは、
「親の考え方と動き方が変わればお子さんも変わってくることが多いので」
と言われる。
「それは短期でわかりますか?」
と尋ねると、
「わかりますよ」
という返事。そこで先生は、
「わたしは割と高齢者にお会いすることが多いんです。70代ぐらいで、もともととても不安症な方で、例えば娘さんが、職場がとても大変で落ち込んで心配な状況になると、それを考えるだけで自分も眠れないしドキドキするし具合が悪くなる。
で、お母さんが関与して心配するよりは、とりあえず信じて少し距離を置いて、もう少し明るく見守ってあげた方がお子さんはもう少し早く解決することが多いですよとお話しすると、いつの間にか良くなっていることがあるんですよ」
とおっしゃる。
やり過ぎるわけ
こんな風にして、子どもは、そして女性は、身近な人に繰り返し言葉を刷り込まれる。
女子供は弱いという刷り込みが大人の側にあるからだろうか。
街のかかりつけ医さんはもう一つ、家事育児、家事介護にオーバーワークと思える患者さんが多いし、それはしなくてもいいんじゃないかと思う患者さんもいるという。
たとえば、70代で一緒に暮らす息子さんが帰ってくるまで起きていて体調を崩す人がいるという。当人は起きていなければならないとおっしゃるけれど、それはもうしなくていいんじゃないですかといわれるそうだ。
そんな患者さんは、食事は作らなきゃいけないと思っている。80代でケアされる年代でだ。
そこまでして起きていたら血糖値が悪くなるから話してみたらというと、息子はもう起きていなくていいっていうんですよと返ってくるのだそうだ。
つまり、それは母親側に刷り込まれた無意識がそうさせているのだ。
家族内連鎖
であれば、息子さんが結婚されていているなら、お嫁さんが早く寝るとそのお母様は、お嫁さんを批判されかねない。
辛いけれど息子が帰るまで起きている。本当は寝たいけれど起きている。もしもそれが必要な事だと感じていたなら、若い世代の女性にもそれを求められるかもしれない。それが母として、妻として、正しいことだと思われているかもしれない。
なるほど、物事は実にシンプルだ。苦しくない人はさっさとそこから抜け出せた人なのだ。
先生は、家での親の口癖はどの家族にもあって、それが大きくなりすぎている家と、そうでもない家があるかもしれないとおっしゃる。
おわりに
今回はコラボでお話しした内容を2回にわけて記した。先生は意識は大きな問題だと捉えていらした。わたしも同じだ。
女性の働き方を考えていくと必ずそこにぶつかる。女性が傷つくことの多くが実は本人のせいではない。けれど刷リ込まれた言葉で社会の問題が、他人の問題が、女性自身の問題になってしまう。それを女性が引き受けてしまう。だから女性は苦しくなる。
もっと楽に生きたい。そのためにも、時間はかかっても上書きすれば良い。あなたのすぐ隣の厄介で古い無意識にのまれてはならない。反対に、あなた自身が新たな言葉を繰り返し刷り込むといい。自身にも夫や家族にも子どもにも。
そうして古い無意識から皆で抜け出せたらそれは最高だ。
街のかかりつけ医さん、ありがとうございました。
※最後までお読みいただきありがとうございました。
※スタエフでも話しています。
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