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アクティブ・バイスタンダー

今、溜りにたまった紙の新聞を隙間時間に読んでいる。

そこで「アクティブ・バイスタンダー」という単語を目にした。これは、ハラスメントを観た時、積極的に行動できる第三者のことだそうだ。

しかも、第三者が介入することで、多くのハラスメント被害は抑制できるという。

ハラスメントとは被害に遭っている人だけでなく、その周りにいる人にまで被害が及ぶことがある。上司が部下をしつこく責め続けていた場合、その部下の周りにいる人が出社できなくなることもある。ハラスメントとはそれほど職場環境を悪くする。もちろん、学校へ通う子どものクラスだって同じだと思う。

バイスタンダーとは、現場に居合わせた傍観者のことで、その第三者が目の前で困っている人を助ける方法があるという。たとえば、「それはハラスメントです」と伝える、後で被害者に寄り添う、問題の場面を録音するという行為だ。こうしたやり方がは、極めて有効だという。

この第三者重要が行動することは極めて重要で、そのためにもそうした行動が学習をすることが効果的だという。

たとえば痴漢されている人が一人で防御しようとしても67%が継続するけれど、第3者からの声掛けがあると100%犯行を断念するそうだ。それから、誰かが理不尽にからかわれている時、一緒に笑わないことだけでも効果があるという。

わたしはかつて、お嬢さんがクラスで虐められている子をかばって助けたと言われた方の話しに感動したことがあった。

この新聞記事には、第三者は無力ではないということを知るためにも、行動すると何かが変わるという経験を積むといいと書かれている。まさに、そのお嬢さんはこうした経験を積まれてきたのだろう。

米国の事前援助財団の報告書では、知らない人や困っている人を助けた人は、142カ国地域で日本は最下位。そのためにも、まだ子どもの頃から介入法を学ぶといいという。その介入方法は5Dと呼ばれている。すべてDではじまる言葉だ。

①Distract 気をそらす
②Delegate 助けを求める
③Document 証拠を残す
④Delay 後で対応する
⑤Direct 直接介入する

この5Dは第3者になった時に動くための方法だ。ここで大切なことは、傍観者が自分自身が動かないといけないと思えるかどうかということ。

さて、わたしにはその勇気があるだろうか。

参考:日本経済新聞2023年12月7日「ハラスメント目撃 どう動けば」


※最後までお読みいただきありがとうございました。


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