かっこいい医者になりたい

この前、医学部の講義棟で授業を受けていた時、一人の女の子が倒れてしまったんです。急に椅子から滑り落ちるような感じで。

その時に授業を担当していたのは心臓血管外科の教授だったのですが、すぐに駆け寄って脈拍をはかり、「大丈夫?声聞こえますか?目を開けれる?」などと意識があるか確認していました。
※先に言うと、倒れた子は運ばれた後すぐに回復したようです。

そしてすぐに事務室へ行って事態を伝えろと他の教室にいた医学生に指示し、教授が持っている院内用のPHSで他の先生に連絡し始めました。

程なくして、医学部の講義棟のすぐ隣の、渡り廊下で繋がっている付属病院の救急科の先生方が到着してその子を教室から担ぎ出していました。

医学部の一年生は、まだまだ一般教養の授業が多く、医師になるイメージを持てていない人が多いです。そのため色んな分野の医者を招いて講演会をしてもらい、将来像をイメージする授業があるのですが、そんな授業よりも医師の活躍を目の当たりにし、素直に「かっこいい」と思えた瞬間でした。

自分の講義中に学生が倒れる。すぐに脈拍を確認する。他の先生に応援を頼む。これらのことを動じずにテキパキと行なっていたのはさすがだと感じました。

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